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【一言居士】―2018年6月―新入生の姿と重ねて

 新学期が始まってはや2カ月。1年生の諸君の中にはさまざまな部活やサークルの中からどこに入るのか、悩んだ者もいることだろう。この春、わが報道部にもめでたく新入部員が加わり、新たな体制で活動をするようになった。取材の仕方や係の仕事……。大学生活にもまだ慣れていない中で新入生は教えられたことを必死に吸収していこうとする。そんな新入部員の姿を2年前の自分に重ね合わせずにはいられない。時が経つ早さには驚かされる▼大学3年生になり、人が年を取ることについて考えることが多くなった。若い頃はさまざまな経験を積み、徐々に自分のアイデンティを確立していく。自分という存在が何者なのか、以前よりも鮮明に把握できるようになる。しかし年を追うごとに、自分ができる限界を思い知らされるようになる。危険な橋は避けがちになってしまうのだ▼新入生の姿を見ていると、自分が以前よりも挑戦を避けるようになってしまったと思わずにはいられない。もちろん「老い」の定義は人それぞれだろう。しかしある程度の現実を目の当たりにしてしまった今、挑戦は続けていかねばならないのか。悶えの日々が続く。
(文責:鈴木)
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