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【学び舎に春訪れる】平成最後の学位記授与式 ~学び得た知識を社会へ~

 本学学位記授与式が、先月27日、カメイアリーナ仙台にて挙行された。4728人が学位記を授与され、新たな門出を迎えた。



   学士学位記授与では梁生平さん(工学部卒)が登壇し、2447人を代表して受け取った。修士・専門職学位記では1812人を代表して丸茂和哉さん(薬学研究科修了)、博士学位記では469人を代表して熊谷亮介さん(文学研究科修了)に授与された。

 学位記を授与した大野英男総長が告辞。「データの世紀」と呼ばれる21世紀、データのほぼ全てが本学関係者の開発した技術に保存されていることに触れ、データを活用し社会を俯瞰する能力を発揮してほしいと述べた。

 その後、中野芙実香さん(農学部卒)と丹治史也さん(医学系研究科修了)が答辞。中野さんは、食品と健康に関する研究を行ってきた。実習や実験の経験を基に、幅広い知識や新しい価値観を得ることができたと語った。

 丹治さんは、修士課程を修了後、看護師として勤めたが、東日本大震災の被災者の健康問題解決の糸口を探求するため、博士課程へと進学した。今度も被災者の役に立つことを目指して、研究に精進すると決意を表明した。

 学位記授与式に続いて、東北大学授賞式が行われた。総長賞は、学業成績が特に優秀な学生に贈られ、今回は53名が受賞した。また、学友会文化部・運動部での成績が優秀な卒業生を表彰する学友会長賞は、7名に授与された。その他、総長優秀学生賞が渡部花奈子さん(工学研究科修了)に、総長教育賞は4名の教職員に、総長研究支援技術賞は理学研究科ニュートリノ科学研究センター技術室と医学系研究科主任臨床検査技師の末田輝子さんに授与された。

 式終了後には、部活やサークルの後輩が体育館前に集まった。卒業生を祝い、花束を渡す姿や、胴上げする姿が見られた。
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