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【ネタ記事】新元号をズバリ予想! ~立ちはだかる厳しい条件 部員が考え抜いた元号とは~

 「平成」に代わる新たな元号が「令和」になると先月1日に発表された。それまでの間、新元号の発表を待ち切れない人たちが予想ランキングを作るなど、日本国民の大きな注目を集めていた。



 3月、我々報道部は部員皆平成生まれであるため、生まれて初めて新元号の発表を目の当たりにできることに胸を膨らませていた。そこで天才編集長は言った。「みんなで元号を予想してみない?」

 かくして、報道部で新元号を予想することとなった。そもそも元号を考える条件は、常用漢字を使用する、画数が多すぎない、頭文字が直近の元号と被らない、予想ランキング上位や人名を避ける、そして大企業の名称とかぶらないことである。これらに注意していくつか考えてみることにした。

 まず思いついたのが「安」「和」など、安らぎや和みを求める意味を持つような漢字だった。しかし、これらは予想ランキング上位に挙がっている漢字で、きっと政府は採用しないだろうという理由で撤回した。

 次に、部首がいとへんの漢字として「縁」「結」を考えてみたが。しかし「縁」は「緑」と間違って書いてしまいそう、「結」は人名でよく使われていそうだということでこれも却下した。

 一度考えだすと条件が厳しいせいで、さまざまな漢字を思いついては吟味することを繰り返し、議論は白熱していく。さらに2文字の並べ方や読み方も考えてみて、部員一同が予想を立て続けた。

 候補が揃うと、今度はどれが新元号に一番ふさわしいか決めることにした。時間をかけて考え抜かれた候補とはいえ、改めて条件と照らし合わせると、書きやすさや語感といった面で容赦なく絞られた。

 結果、我々報道部は新元号を「万久(ばんきゅう)」と予想することにした。あとは4月1日を待つだけ。皆真剣に考えた分、それなりに自信があった。

 当日、我々はテレビの中継で政府の記者会見を見守っていた。しばらくすると菅義偉官房長官が現れ新元号を発表した。予想は外れた。「令」なんて思いつかなかった。しかし候補には「万保」や「久化」などがあり、さらに出典の『万葉集』に「万」もあり(?)、なかなかいい線をいったと感じた。

 「令和」の時代が今月から始まる。元号改め、報道部では新入部員を迎え、新たなスタートを切る。なお、次号の東北大学新聞は5月に発行される。新入生企画など春らしい記事がたくさん掲載されるだろう。では、「令和」の時代でお会いしましょう。
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