【SAP特集】体験記inイギリス ~自分を見つめ直す4週間~
https://ton-press.blogspot.com/2019/05/sapinuk.html
新年度が始まり、「今年は海外へ行ってみたい」という人も多いのではないだろうか。そこで今回紹介するのが「SAP」だ。SAPとは、Study Abroad Programの略で、本学学生が長期休業期間中に行く短期海外研修プログラム。かくいう筆者も、大学2年の春休み、イギリスのヨーク大学に約4週間留学に行ってきたばかりだ。この記事では、ヨークでの日々、またSAPに関するあれこれを筆者が思ったままに伝えていく。「留学に興味はあるけど、具体的によく分からない」という学生の一助になれば幸いである。
ヨークはイギリスの北部に位置する。ロンドンには鉄道で2時間ほど。町の中心部は12~14世紀に築かれた城壁で囲まれ、中世の雰囲気を感じられる街並みがとても美しい。適度に産業が栄えつつも、ごみごみした印象はなく、夜一人で出歩いても問題ないほど治安が良い。めちゃくちゃ寒いと聞いていたが、日本と同様この年は暖冬で、ホストマザーが「crazyな暖かさ」と言っていた。日によってはコートもいらない。また、これはイギリス特有なのだが、一日の天気が変わりやすかった。
ヨーク大学は中心の湖を囲むようにキャンパスがある。自然豊かで、鳥がたくさんいる。建物は新しく、心なしか東北大学をほうふつとさせる。
短期ということもあり、授業は割と多め。最終週を除いて、空きコマはなし。プログラムには、IELTSという英語能力テストが組み込まれており、その対策講義がメインだった。宿題もあったが、そこまで苦労するというものでもない。しかし、自分の英語の出来なさにへこむこともしばしば。真剣にIELTSに取り組む一方で、ゲームを通してリーダーシップやチームワークを養う「Employability」や、クリエイティブな発想力を鍛える「Integration」といった授業では、息抜きしつつも、自分を見つめ直すきっかけになった。他には観光、現地の日本語教室への参加、ヨーク大生とのディスカッションなどが行われた。
以上が、ヨークとプログラムの簡単な概要である。筆者にとって初めての海外だったわけだが、とにかく行ってよかったと思っている。一番は、日本にいるとなかなか味わうことができない「自分が外国人なんだ」という感覚が新鮮だった。英語はあまり自信がなかったが、海外の人からしたら、日本人というだけで「そこまで英語が得意ではないんだろうな」というフィルターがかかるらしい。自分に話してくれる英語は分かりやすいし、一方で、拙い英語でも、なんとか意図を汲み取って理解してくれた。
「人って、こんなに優しくできるんだな」。文化や言語の違いうんぬんの前に、そう強く感じた。大学生にもなると、人間のどうしようもない汚さや悪意を多少は知っているし、社会はそう簡単に信じるべきものではないことも分かってしまう。だからこそ、そんな大学生活の中で、話す言葉すら違う人から、混じり気のない純な優しさを一身に享受する機会は、これ以上にないほど貴重なのではないかと思う。
まだまだ書きたいことはたくさんあるが、SAPは行っておいて損はない。この機会を与えてくれた多くの人に感謝の気持ちは尽きない。まとまらない記事ではあるが、短期長期に関わらず留学を考えている人の参考になればうれしい。
ヨークはイギリスの北部に位置する。ロンドンには鉄道で2時間ほど。町の中心部は12~14世紀に築かれた城壁で囲まれ、中世の雰囲気を感じられる街並みがとても美しい。適度に産業が栄えつつも、ごみごみした印象はなく、夜一人で出歩いても問題ないほど治安が良い。めちゃくちゃ寒いと聞いていたが、日本と同様この年は暖冬で、ホストマザーが「crazyな暖かさ」と言っていた。日によってはコートもいらない。また、これはイギリス特有なのだが、一日の天気が変わりやすかった。
ヨーク大学は中心の湖を囲むようにキャンパスがある。自然豊かで、鳥がたくさんいる。建物は新しく、心なしか東北大学をほうふつとさせる。
短期ということもあり、授業は割と多め。最終週を除いて、空きコマはなし。プログラムには、IELTSという英語能力テストが組み込まれており、その対策講義がメインだった。宿題もあったが、そこまで苦労するというものでもない。しかし、自分の英語の出来なさにへこむこともしばしば。真剣にIELTSに取り組む一方で、ゲームを通してリーダーシップやチームワークを養う「Employability」や、クリエイティブな発想力を鍛える「Integration」といった授業では、息抜きしつつも、自分を見つめ直すきっかけになった。他には観光、現地の日本語教室への参加、ヨーク大生とのディスカッションなどが行われた。
以上が、ヨークとプログラムの簡単な概要である。筆者にとって初めての海外だったわけだが、とにかく行ってよかったと思っている。一番は、日本にいるとなかなか味わうことができない「自分が外国人なんだ」という感覚が新鮮だった。英語はあまり自信がなかったが、海外の人からしたら、日本人というだけで「そこまで英語が得意ではないんだろうな」というフィルターがかかるらしい。自分に話してくれる英語は分かりやすいし、一方で、拙い英語でも、なんとか意図を汲み取って理解してくれた。
「人って、こんなに優しくできるんだな」。文化や言語の違いうんぬんの前に、そう強く感じた。大学生にもなると、人間のどうしようもない汚さや悪意を多少は知っているし、社会はそう簡単に信じるべきものではないことも分かってしまう。だからこそ、そんな大学生活の中で、話す言葉すら違う人から、混じり気のない純な優しさを一身に享受する機会は、これ以上にないほど貴重なのではないかと思う。
まだまだ書きたいことはたくさんあるが、SAPは行っておいて損はない。この機会を与えてくれた多くの人に感謝の気持ちは尽きない。まとまらない記事ではあるが、短期長期に関わらず留学を考えている人の参考になればうれしい。