【ネタ記事】新企画・自炊王 ~料理できない部員 肉じゃが作れるか~
https://ton-press.blogspot.com/2019/06/cookingchampion.html
来る日も来る日もコンビニ弁当、スーパーの総菜、インスタント食品……。そんな自堕落な食生活を送る報道部員を鍛えるべく、とある企画が大型連休中に行われた。その名も「自炊王」である。
自炊に挑むのは2年の部員Hだ。彼は昨年秋、豚の生姜焼きを作ろうとしたところ、しょうゆをいい加減に加えたために失敗作を生み出してしまった。それ以来、報道部の「料理できない(できなさそうな)部員」の一人に数えられるようになったのである。
不名誉な称号を返上するべく、部員Hが挑戦したのは「肉じゃが」。部員から伝えられた食材と調味料のリストを基に、調理工程は自ら考えて作る。完成品の味は部員H自ら確かめるほか、部員の部員Nと部員Sが評価することになった。
部員Hはニンジン、タマネギ、ジャガイモを切り、片手鍋に投入。豚バラ肉を適当な大きさにして、水を切った白滝も立て続けて鍋に入れていく。最後に水としょうゆ、みりん、砂糖をそれぞれ加えて、鍋を火にかけた。
この過程で、「ジャガイモの芽はどれ」「大さじ1とはどのくらいの量のことか」と発言し、部員Nと部員Sを不安にさせるという小さなアクシデントはあった。しかし、Hはこの時点では順調だと思い込んでいた。
ところが、異変は熱せられる鍋の中で起きていた。ぐつぐつと煮込まれているはずのジャガイモが、切ったままのクリーム色を保ち続ける。鍋から漂う匂いは悪くないのに、鍋の中身は肉じゃがになり切れないまま時間だけが過ぎていく。
こうして出来上がった一品。外見は肉じゃがだ。だが、一口食べた部員Nは「素材の味が生きている。胃にやさしいね」。部員Sも「火は通っているけれども、味がない」と感想をこぼした。部員Hも食べて確かめた。目の前にある料理は、しょうゆベースの汁につかった野菜と肉でしかない。つゆの色に染まったタマネギも、そのものの味だった。肉じゃがにしてあげられなくて、ごめんね。部員Hは、そう心の中で食材に謝った。
今回も失敗作を生み出した部員Hに、部員Sは「予想よりもまともなものができた」と励ましの言葉。部員Nも「げてものを食べる覚悟で来たから、優しい味付けの料理を食べられてよかった」とフォローした。
3度目の失敗をしないために。自炊を面倒くさがってきたこれまでの生活を猛省し、部員Hは決意した。「明日から料理の腕を磨こう。明日から」と。
自炊に挑むのは2年の部員Hだ。彼は昨年秋、豚の生姜焼きを作ろうとしたところ、しょうゆをいい加減に加えたために失敗作を生み出してしまった。それ以来、報道部の「料理できない(できなさそうな)部員」の一人に数えられるようになったのである。
不名誉な称号を返上するべく、部員Hが挑戦したのは「肉じゃが」。部員から伝えられた食材と調味料のリストを基に、調理工程は自ら考えて作る。完成品の味は部員H自ら確かめるほか、部員の部員Nと部員Sが評価することになった。
部員Hはニンジン、タマネギ、ジャガイモを切り、片手鍋に投入。豚バラ肉を適当な大きさにして、水を切った白滝も立て続けて鍋に入れていく。最後に水としょうゆ、みりん、砂糖をそれぞれ加えて、鍋を火にかけた。
この過程で、「ジャガイモの芽はどれ」「大さじ1とはどのくらいの量のことか」と発言し、部員Nと部員Sを不安にさせるという小さなアクシデントはあった。しかし、Hはこの時点では順調だと思い込んでいた。
ところが、異変は熱せられる鍋の中で起きていた。ぐつぐつと煮込まれているはずのジャガイモが、切ったままのクリーム色を保ち続ける。鍋から漂う匂いは悪くないのに、鍋の中身は肉じゃがになり切れないまま時間だけが過ぎていく。
こうして出来上がった一品。外見は肉じゃがだ。だが、一口食べた部員Nは「素材の味が生きている。胃にやさしいね」。部員Sも「火は通っているけれども、味がない」と感想をこぼした。部員Hも食べて確かめた。目の前にある料理は、しょうゆベースの汁につかった野菜と肉でしかない。つゆの色に染まったタマネギも、そのものの味だった。肉じゃがにしてあげられなくて、ごめんね。部員Hは、そう心の中で食材に謝った。
今回も失敗作を生み出した部員Hに、部員Sは「予想よりもまともなものができた」と励ましの言葉。部員Nも「げてものを食べる覚悟で来たから、優しい味付けの料理を食べられてよかった」とフォローした。
3度目の失敗をしないために。自炊を面倒くさがってきたこれまでの生活を猛省し、部員Hは決意した。「明日から料理の腕を磨こう。明日から」と。