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【告知・特別展に行こう!】横山華山 A Superb Imagination at Work ~多彩な筆遣いと自由な表現~

※会場内での撮影は禁止されています。
この写真は許可を取って撮影しています。
 特別展「横山華山  A Superb Imagination at Work」が、先月20日から来月23日まで、宮城県美術館で開催されている。同展は、知られざる画家、横山華山の初の回顧展。担当者の土生和彦さんに話を伺った。



 横山華山は、江戸時代後期に京都で活躍した絵師。特定の画派に属さず、多くの流派の画法を身に付けた彼の多様な筆遣いと自由な表現は人々を魅了した。人気を博したものの、特定の画派の絵師ではなかったために、学術的研究が進まず、次第に忘れさられていった。「現代では知名度の低い横山華山だが、彼の才能は、作品を一目見れば分かるほど素晴らしいもの。本展は、華山が再び人気になるきっかけになるのでは」と土生さんは語る。

 開催期間中、展示される作品は、展示替えを含め計120点。日本のみならず、イギリスの大英博物館やアメリカのボストン美術館、ハーバード大学附属美術館などが収蔵する、海外に渡った作品も会場で一堂に会する。幼少期の作品も加え、「花鳥」「風俗」などのテーマごとに作品が展示され、横山華山の全貌を知ることができる。

 展示される数多くの作品の中でも、『祇園祭礼図巻』は圧巻だ。上下巻合わせ、全長は約30メートル。江戸時代後期の祇園祭の全貌が描かれている。事細かに描写された祇園祭の細部、祇園祭参加者の一人ひとりまでもが、見る者の目を奪う。

 現代とは異なり、移動手段が限られていた江戸時代に、取材のために宮城を訪れた華山。『富士山遠景図』のように、宮城への旅路で見た風景を描いたものもある。今は忘れられてしまった京都絵師の、宮城とのつながりを感じることができるだろう。

 横山華山の魅力が満載の同展。来場者に向け、「華山は、技術もユーモアもある多才な絵師。ぜひ本展を訪れ、自分好みの作品を見つけてもらいたい」と土生さんは語る。

 来月8日には記念講演会が行われ、今月25日、来月1日、15日にはギャラリートークも開催される。同展の観覧料は、大人1300円、学生1100円、小中高生は650円。本学学生証の掲示で半額になる。また、同展観覧チケットを受付に提示すると、当日料金の100円引きで観覧できる(他の割引券との併用は不可)。
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