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【告知】市民参加ミュージアム初演へ ~練習重ね 関係深めた 「全員との時間大切に」~

 公益財団法人仙台市市民文化事業団主催の劇都仙台ミュージカルシアターの初公演「おかえり、ケヤキ食堂」が、来月7、8日に日立システムズホール仙台シアターホールで上演される。公募で集まった54人で結成され、昨年10月より始動した市民参加型のミュージカルプロジェクト。本番に向けて、出演者である兼子はる菜さん(文・3)に話を伺った。

 元々演じることに興味があったという兼子さん。本学の附属図書館にあった応募用紙を見て、「やりたいことをやろう」と応募を決心した。

 初めての演技で慣れないことも多い。高校時代は合唱部で、歌うことは好きな一方、未経験のダンスは特に難しかったという。「録画した自分のダンスを見て、ひどいと思った」。それでも、きれいなダンスを見せるために、関節に入れる力加減を工夫するなど、本番に向けて練習を重ねる。

 結成して間もなくは週に1回の稽古だったが、本番が近づくにつれ、週に2回、3回と数が増えていく。学業との両立でハードな日々が続いた。一方で、コミュニケーションが必要なミュージカルの舞台では、演者との密な人間関係を築くことができるという。最近では、カラオケやご飯を食べに行くこともある。

 54人の出演者は、高校生から70歳以上の人まで、年齢も職業もさまざま。「本当にいろんな人がいる。全体をまとめてくれる人もいれば、控えめな人もいる。いろんな価値観を知り、オーディションの時から刺激を受けている」と語る。

 かつては人と話すことが苦手だった兼子さんだが、「劣等感を抱くんじゃなくて、これが私の話し方なんだ」と、自分の個性を大切にできるようになったという。「何をもって得意とするのか、苦手とするのか、意識しなくてもいいと思う。苦手だと思ったら、嫌になっちゃうから」

 「おかえり、ケヤキ食堂」は、店主の清と、食堂を取り巻く人々の交流を、仙台の街並みの変化や音楽・ダンスの移り変わりとともに、半世紀にわたって描き出す。「セリフのないところでも、全体の雰囲気を大切にしたい」という兼子さんは、一つ一つの仕草や立ち居振る舞いにも気を配る。「一人一人が主役。みんなで、この世界に生きている人々と『ケヤキ食堂』の歴史を語れたら」と意気込む。

 お客さん全員と一緒にいられる時間を大切にしたい――。兼子さんは、「年末に自分の人生を振り返り、大切な人を思いながら、ほっこりした気分で、一緒に楽しみましょう。ご来場お待ちしています」と語った。

 チケットは全席自由で、一般2,500円、22歳以下・65歳以上1,500円(当日年齢確認証持参)。未就学児は入場不可。当日券は各500円増し。ホームページはこちら。Facebookはこちら
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