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【さぁくるどうでしょう】(29)―全脳アーキテクチャ若手の会東北支部

 今年度正式に学友会登録団体となったサークル「全脳アーキテクチャ若手の会東北支部」。脳や人工知能、そしてそれらが社会に与える影響について興味がある全ての人のためのコミュニティとして結成された。機械学習や神経科学、認知科学に関連する勉強会や情報発信を行っている。



 設立は2018年3月。現代表である中屋悠資さん(工・3)らは本学が機械知能の研究分野が盛んであるのに、学生間で人工知能について自主的に議論し学び合う場が少ないことに問題意識を持った。そこで、同関東支部のように「ドラえもんを作る」というような何か面白いことをやってみようと立ち上げられた。

 運営方針は、学ぶ機会を全ての人に提供すること。人工知能を学ぼうとする初心者にとって、いきなり人工知能に取り組むのは難しいため、最初のステップとしてプログラミングもテーマの一つに据えることにした。当初はあくまで人工知能の学習中心の会にする予定だったが、「プログラミングに触れたことのない人の多い本学学生の実情を考慮して方針を変えていった」と、中屋さんは語る。

 主な活動は三つある。各自の学習成果を共有するプレゼン大会、もくもく会、Slackでの疑問、悩みの共有である。「もくもく会」とは、各自で黙々と作業をする、ということから名付けられた。基本的にはそのスタイルであるものの、自らの作業が行き詰まったとき、複数人で疑問を解決出来るように集まって学習することもある。

 また、本会の特徴であり、活動の中心となっているのがSlackでのやりとりである。Slackとはグループチャット機能や個人チャット機能を備えたビジネスチャットツールである。会員数が100人を超える本会では、全員が一同に会するのは容易なことではない。また、博士課程に在籍していたり、他の活動で忙しかったりしてなかなか学習会に参加できない人の学習面での疑問や悩みの共有の場になっている。さらに、学習に関すること以外の生活上の悩みや自分の生活習慣のような個人的な側面についてもSlack上で話すことでメンバー間の心理的な距離を縮める役割も果たしている。

 中屋さんは「さまざまなバックグラウンドを持つ人たちが自由に、対等に議論し合って自分を成長させ合える場は、全国でもなかなかありません。お互いに刺激を与え合える場を、もっと活性化していければいいなと思っています」と意気込む。

 「疑問を共有し、議論する」という、一般的なサークルには決して多くない活動形態をとる全脳アーキテクチャ若手の会東北支部。今後どのように活躍していくか、目が離せない。
サークル活動 7693953773633469383
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