【ゲーム評】『世界のアソビ大全51』 任天堂
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新型コロナウイルス感染症の影響で、今もなお不要不急の外出自粛が叫ばれている。大学に行くことはおろか、友達と会うことすらろくにできず、また課題に追われ毎日を楽しむ余裕を持つことも難しい。そんな退屈な生活に鬱憤を抱えている人も多いのではないだろうか。そんな人に刺激を与えるものとしてお勧めするのが、先月5日に発売されたニンテンドースイッチ専用ソフト「世界のアソビ大全51」だ。
これだけ充実した内容を持ち合わせながら、価格は4,000円程度と大変リーズナブルである。自宅で過ごす日々に彩りを与えてくれる「世界のアソビ大全51」。この先も続くと予想される自粛生活に備えて、購入を検討してみてはいかがだろうか。
タイトルから分かるように、本ソフトは世界各国で親しまれている遊びを51個も収録している。リバーシや大富豪、チェスといった定番のものから、ナインメンズモリスやマンカラ、チャイニーズチェッカーといった日本人にとってはなじみの薄いものまで、幅広く取りそろえられている。基本的に、どの遊びも5分程度で楽しめるため、少し息抜きをしたいときや頭を働かせたいときには最適だ。
遊びたいものを選ぶと、ルールを説明する1分程度の動画が流れる。簡潔かつ明確にまとめられているため、未経験の遊びであってもすぐに始めることができる。さらに、将棋やマージャンなど、初心者にとってルールを覚えるのが難しいものには「おためしステップ」という機能がついている。これは、駒の動かし方や役の種類などを段階的に教えてくれるものだ。これに沿ってプレーすることで、効率良くルールを理解して楽しむことができるようになる。また、それぞれの遊びに関する豆知識が多数備わっており、遊び方だけでなくその起源や変遷などもあわせて知ることができる。
ここまで初心者向けの仕様を紹介してきたが、本ソフトは熟練したプレーヤーが遊んでも楽しめる。一人で遊ぶ際には、対戦相手となるコンピューターの強さを4段階から選ぶことができる。最も強い「やばい」を選択すれば、一挙手一投足に高度な駆け引きが要求されることとなる。誰が遊んでも楽しく、飽きがこないように設計されている。
本ソフトの特筆すべき点はこれだけではない。別途課金をすれば、世界各地の人々とオンライン対戦を行うことができるようになる。コンピューター戦で培った技術や自分で練った戦略が、どこまで通用するのかを試してみるのもまた一興だ。