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【教員インタビュー】大学院理学研究科 田中雅臣准教授

  田中雅臣准教授は本学理学研究科で天文学を研究している。本インタビューでは、田中先生の研究内容と天文学の意義、高校時代や本学の魅力など伺った。



― 研究内容は

 宇宙における突発的かつ爆発的な現象を研究しています。例えば、質量の大きい恒星の死に際に起こる超新星爆発や、中性子星の合体などです。中性子星とは、超新星爆発をきっかけに作られる、超高密度な天体です。中性子星が合体すると、鉄より重い元素が作られるため、中性子星の合体現象を研究することで元素の起源に迫れます。遠くの宇宙で起こっている現象を通して、身近な物の起源を知ることができる。こういうところが、この研究の面白いところです。

 最近では重力波というものを検出できるようになり、この分野はさらに面白くなることが期待されています。今の高校生や学部生が本格的に研究を始める頃には、本当に興味深い研究ができるようになっているでしょう。

 ― 天文学は人類にとってどう役立っているのか

 天文学の重要な役割は、人類の宇宙に関する知識を広げていくことです。教科書に書かれるようなことを少しでも増やしていくことだとも言えます。分かっていることと、分かっていないことの境界線、言い換えれば、人類の知の地平線をもっと広げていきたいです。そうして、ちっぽけな人類が広大な宇宙の知を手にすることに貢献したいと私は思っています。 

― 高校時代はどのように勉強していたか

 田舎暮らしだったので、塾や予備校もなく、全部自分で考えて勉強していました。当時は不便に思いましたが、今となっては、いい経験だったと思います。誰もやり方を教えてくれないからこそ、目標を達成するためにはどうしたらいいか自分で考えるしかありませんでした。いろいろなやり方を編み出しては、それを試し、よりよい方法を見つけていきました。こうして身に着けた試行錯誤する力が、今の研究にも大いに役立っています。

 ― 高校生はどのように勉強するといいか

 答えが見つかっている問題を勉強する高校生も、目の前の問題や、受験をどう攻略するかを考えるといいと思います。目標に向けて、こう勉強すれば自分は一番成長できるというのを、試行錯誤して見つけてほしいです。遠回りになりますが、決して無駄にはなりません。大学ではどうやればいいかなんて誰も教えてくれない。自分で試行錯誤する習慣がないと、学ぶ機会が限られてしまいます。

 また、最近はインターネットで検索すればなんでも「分かる」世の中ですが、乱用はしてほしくないです。ネットで情報を得ることで分かった気にはなりますが、理解したのかというとそうではない。「知っている」ことと、「理解している」ことの間には、雲泥の差があります。ネットで検索するだけでなく、自分が納得するまで、自分の頭でじっくり考えてほしいです。

 ― 本学の良いところは

 天文学専攻に限った話ですが、幅広い分野のスタッフがそろっているところです。天文学にもさまざまな分野があり、そのかなりの部分をカバーできています。ふとしたときに他のスタッフと話をすると、天文に関するとても面白い話ができます。

 また、真面目な学生が多いのも東北大学の良さだと思います。すごくいい学生が多いんです。他の先生からも、そういう話をよく聞きます。反面、もう少したてついてくるような、生意気な学生がいてもいいかなと思うこともあります。しっかり勉強して自分に自信をつけて、先生にどんどん意見するような学生が増えてくるとうれしいですね。

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