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【ニュース】江戸学の宝庫・狩野文庫 古典籍をデジタル公開へ

  

 


現在、本学附属図書館は日本文学の総合研究機関である国文学研究資料館と連携し、さまざまな古典資料をデジタル公開するプロジェクトを実施している。今年9月には、新日本古典籍総合データベースより、狩野文庫の資料の一部である232点が公開された。

 本学附属図書館の狩野文庫は、明治時代から昭和時代初期にかけて活躍した教育者、思想家である狩野亨吉が収集した、10万8千点に及ぶ資料のコレクションである。狩野文庫をデジタル公開する取り組みの経緯、目的などについて、本学附属図書館情報サービス課長の三角太郎さんに話を伺った。



―狩野文庫とはどのようなものか


 1911年に本学附属図書館が設立された際、当時の東北帝国大学総長だった沢柳政太郎は、本学を総合大学として発展させていく前提として、図書館に充実した蔵書を備えたいと考えていました。そこで、親友であった狩野亨吉が所有していた膨大な書物の数々を譲り受けたのです。
 狩野亨吉は、広い分野から体系的、網羅的に質の高い書物を集めることを目指していたようです。本学附属図書館は、その貴重なコレクションを引き継ぎました。中身を見てみると、特に江戸時代の資料が体系的にそろえられており、その内容も歴史、文学、美術、工学など多岐に渡ります。

 現在、本学附属図書館には約420万点にものぼる蔵書があります。狩野文庫は、それらの原点ともいえる大変重要な資料群です。



―狩野文庫のデジタル公開の経緯は


 2014年から、国文学研究資料館を中心に日本中の古典資料をデジタル化する大型プロジェクトが開始され、本学附属図書館も当初からこれに携わりました。本学のコレクションのなかでも、狩野文庫は研究者の間で非常に有名で、多方面から要望が相次いでいたことも背景にあり、デジタル公開の取り組みを開始しました。
 現在公開されているのは、先行して撮影した料理の関連資料を中心とするカラー画像231点と、マイクロフィルムから電子化した白黒画像1点です。今後、プロジェクトの最終年である23年までに、分野ごとに資料の電子化を進めていきます。最終的には、狩野文庫から約2万点の資料を電子化し、公開する予定です。



―狩野文庫のデジタル公開に今後どのような効果を期待しているか


 狩野文庫は、江戸時代の膨大な資料を有し、それぞれの質が非常に高く、他にはない貴重なものも多く含んでいます。まさに「江戸学の宝庫」です。また、江戸時代以外の資料にも重要なものが数多くあります。研究者が狩野文庫を手に取ろうと、はるばる仙台へ足を運んだという話も伝わっています。これほど貴重な資料の数々を、インターネットを通じて気軽に閲覧できるようになります。
 また研究者でない人にとっても、楽しんで閲覧できる資料が多くあると思います。例えば今回公開された資料には、献立表や和菓子の紹介など、親しみを持ちやすい内容が多く含まれています。資料を楽しんでもらうなかで、新しい発見をしたり、さまざまな分野の学問に興味を持つきっかけができたりすることを願っています。
 本学附属図書館は、狩野文庫をはじめとした価値ある蔵書の数々を、インターネットを通じて積極的にシェアしていきます。こうした取り組みは、今後の世の中の発展に大きく貢献していくと考えています。



新日本古典籍総合データベースにおける本学附属図書館所蔵の公開資料リストはこちら。
https://kotenseki.nijl.ac.jp/page/list-thklkano.html
https://kotenseki.nijl.ac.jp/page/list-thkk.html

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報道部の今後の活動方針について(11/22更新)

本学の課外活動ガイドラインが11月3日にStep4に移行となりました。これにより、対面での課外活動が徐々に再開可能となっております。
報道部では、毎週水曜の部会をC棟教室で対面実施し、部員のノートパソコンや部室のPCを用いた紙面製作を今後行っていきます。また、前期の取材は主にオンラインで実施してまいりましたが、後期については感染症対策を万全に実施したうえで、対面での取材も再開しております。
また、学内外のポストへの配置・学内便や学外便のお届け、高校への配布については、順次再開して参ります。東北大学新聞の記事および紙面PDFは、毎号本ホームページを通して閲覧可能です。
また、広報紙『学友会』の制作については、今後随時情報を発信してまいります。

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