【一言居士】ー2020年12月ーコロナ渦の正月

　

　2020年も終わろうとしている。今年は、いつもと違う年末年始となることだろう。正月の風物詩である仙台初売りは、3密を避けて行われる予定だ▼新型コロナウイルスによる感染症の影響もあり、年末年始の帰省を取りやめることにした。家族や親戚に会うことができなくて残念に思う。しかし、年末が近づくにつれてふと思うこともある。もし今年、例年通り帰省していたら、仙台の正月行事や、年末年始の雰囲気を体験することは無かったのではないかと▼私は今年を、身近な暮らしの美しさ、地域の尊さを再発見する機会であったと前向きに捉えたい。今年は、県をまたいだ移動の自粛要請があったこともあり、自宅から1時間圏内の地元や近隣への短距離旅行である「マイクロツーリズム」が提唱された。私も松島へ観光に行き、その景観には圧倒された。身近にこんなにも美しい観光地があることを行ってみて初めて気づいた。▼困難に際して、前向きに捉え直せば案外楽しく過ごすことができるかもしれない。私は、初めて過ごす仙台での正月を存分に味わうつもりだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　（文責・大槻）