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学生接種率85%超 副学長「主体的な考え方の反映」

  6月21日から10月9日にかけて、本学関係者を対象に行われた大学拠点接種。学生の1回目以上接種率は87・8%と、全国の1回目以上接種率77・2%(10月29日公表、首相官邸)と比べ、高い接種率を達成した。


 その要因は、本学の臨時診療所として宮城県、仙台市と3者共同で接種センターを開設したことにある。5月の地域住民への接種から、ワクチン接種のノウハウを得ていたため、6月にいち早く大学拠点接種を始めることができた。大学関係者への接種には、接種レーンを増やすなど、もとあった仕組みを拡張することで対応できた。


 3者の協力の背景には、宮城県、仙台市、東北大学の長年の信頼関係や、大学病院が地域医療に貢献してきた歴史がある。


 学内のデジタルに関する専門家がワクチン接種予約システムを整備したことも、接種を後押しした。本学は以前から全学的なデジタルトランスフォーメーション(デジタル技術を活用し、ビジネスモデルなどの変革を目指すこと)を推進していたため、短期間での内製が実現した。運用にあたっては、システムダウンなどの不具合もなく、接種予約はスムーズに進んだ。


 植木俊哉理事・副学長は、学生の意識も接種率に関係しているのではないかと話す。「新型コロナワクチンについては、真実かどうかわからないような情報も流れた。高い接種率は、学生が科学的に情報を理解し、自分や周りのために接種を受けたほうがよいと主体的に判断した結果。学生の皆さんの考え方が反映されたものだと思う」。


 9月4日以降、本学学生の新型コロナウイルス感染者は出ていない。10月から始まった後期の授業では、対面授業が増えており、大学は以前のような教育研究の場に戻りつつある。


 3回目の接種の実施については未定。政府から発表・要請があれば、協力する方向で準備しているという。植木理事・副学長は「東北大学病院は地域医療最後の拠点。ここでなければできない手術があり、治らない病気がある。地域医療を守るために、医療従事者への3回目の接種が検討されているところだ」と話した。


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