【受験生応援号2022】受験前に聴く音楽
音楽は記憶と結びつく。受験生の皆さんは、これまでどんな曲とともに歩んできたのだろうか。うれしいとき、悲しいとき、苦しいとき、悩んでいるとき・・・。どんなときも、音楽は私たちのそばで支えてくれる。本紙は、かつて受験生であった本学大生に受験期に聴いていた曲についてアンケートを実施した。その中から、思いのこもった曲をいくつか紹介する。(照井希望)
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▽『僕のこと』(Mrs.GREEN APPLE)
≪僕と君とでは何が違う? おんなじ生き物さ 分かってる でもね 僕は何かにえている≫。この歌詞が、周りの受験生と比べてしまう自分に重なる。しかし、曲の終盤には ≪僕と君とでは何が違う? それぞれ見てきた景色がある 僕は僕として いまを生きてゆく≫と前向きな歌詞に変わり、元気づけられる。この曲を選んだ人からは、「背中を押してくれるような前向きな歌詞に、いつも元気をもらっていた」「根拠のない自信が出てきて頑張ろうと思えた」といったコメントが寄せられた。
▽『群青』(YOASOBI)
「歌詞が前向きに背中を押してくれるよう」「最後のサビで転調し、盛り上がるところが好き」「受験で前泊していた夜に聴いていた思い出がある」。『群青』は、YouTubeにアップロードされた時期と受験期が重なり、多くの受験生が聴いていたようだ。≪周りを見たって 誰と比べたって 僕にしかできないことはなんだ 今でも自信なんかない それでも≫。そんな歌詞が、受験生の背中を押してくれるはずだ。
▽『終わりなき旅』(Mr.Children)
長期間にわたる受験勉強。受験当日を迎えるまでに、諦めたり投げ出したくなったりしたこともあったかもしれない。そんなとき、再び立ち上がる勇気をくれるのがこの曲だ。≪難しく考え出すと 結局全てが嫌になって そっとそっと 逃げ出したくなるけど 高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな≫。当時受験生だった東北大生の回答者も、「『長い期間の苦しみを乗り越えて栄冠を勝ち取る』というような、希望を持てる歌詞が印象的だった」と振り返る。
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この他にも、『青春の馬』(日向坂46)、『足跡』(Little Glee Monster )、『グランドエスケープ(feat.三浦透子)』(RADWIMPS)などが挙げられた。『英雄ポロネーズ』(ショパン)を聴き、速いテンポに合わせて問題を解く練習をしていたという人や、所属していた学校の校歌を聴いて士気を高めていたという人など、ユニークな回答も見受けられた。
この紙面を手に取ってくれている皆さんを支えてきた一曲が、当日の実力発揮に貢献するよう願っている。