【七大戦】1位競技増加も 中間順位層の薄さ響く 目まぐるしい順位変動 東大が制す
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七大戦史上初の総合5連覇には届かなかった本学。今大会の七大戦の戦績からは、第3位~第5位の中間位層を獲得した競技数が他大学と比較して少なかったことが総合順位に響いたと考えられる。
七大戦の総合順位は、計43の正式競技における大学ごとの点数の合計(総合得点)で決まる。各正式競技の得点は、下位から順に1点、2点、3点、4点、6点、8点、10点(7校参加の場合)で、正式競技に同順位がある場合には、順位が定まれば得られる得点の合計を当該大学数で割った値が当該大学の得点となる。総合得点が同点となる大学がある場合には、当該大学の中で、より多くの正式競技において第1位を得た大学が上位となる。今大会は、北海道大と京都大が総合得点204点で同点となり、正式競技の第1位の数(北海道大9、京都大7)により、北海道大が総合2位となった。
今回の七大戦では、暫定での総合順位が目まぐるしく入れ替わった=図1=。本学は一時、1位2位を争っていたものの、9月以降の競技が振るわず、暫定2位との1桁台の点差を縮められなかった結果、総合5位に陥落した。
9月以降調子を上げたのは京都大だ。9月初めの時点で暫定6位だったが同月中旬には2位争いを繰り広げ、北海道大と同点の204点を獲得した。しかし、第1位を獲得した競技数が北海道大に2種目及ばず総合3位となった。暫定首位に一時躍り出ていた大阪大は、最終的に総合4位に沈んだ。北海道大は、一時最下位となるも8月以降調子を上げ、総合2位となった。
一方で九州大と名古屋大は、下位から抜け出すことが難しかったようだ。総合首位だった東京大は、一時2位に20点以上の点差をつけるなど、冬季春季競技の勢いそのまま首位をほぼ独走し続けた形だ。
本学が総合5位となった要因の一つには、中間位層の薄さが挙げられる=図2=。本学が第1位および第2位となった競技数は、前回大会の本学の戦績や今大会の他大学の戦績と比較しても遜色ない。しかしながら、第6位となった競技の数が11を数え7大学の中で最多だったほか、第6位または第7位となった競技数では、名古屋大を除いた5大学との差が明確に表れた。結果として、両極端の順位となった競技が多くなり、中間位層が大きく減少したことで、第1位・第2位の競技数では他大学と同等あるいはそれ以上であったにもかかわらず、総合順位が振るわなかったと考えられる。
一方で東京大は、第7位となった競技数が名古屋大に次いで7つあったものの、第1位~第4位を確実に抑え、総合1位に輝いた。これは前回大会の総合1位(本学)とは大きく異なる点だ。しかし、第1位や第2位を獲得することばかりでなく、第3位や第4位を取る競技が増えることの価値を実感させられる結果であったことは間違いない。