【とんぺー生の夏休み2023】今年度は5作品の応募 ~コンクール実施概要 受賞者コメント~
とんぺー生の夏休みは、東北大学新聞主催の文学コンクール。5回目の開催となる今年は、8月1日~先月10日の募集期間の間で計5作品の応募があった。応募者はいずれも本学学生だった。
今年は例年募集している散文部門に加えて新たに短歌部門が新設され、2部門でのコンクール開催となった。応募は各部門1人1作品までとなっており、両部門への応募も可能。散文部門は6000字以内の字数規定が設けられた。
応募資格は東北に何らかの関連や思いのある全国の学生であることであり、本学学生以外の応募も可能。募集テーマについては、「解禁」「手紙」「バス停」の三つからいずれか一つを選択する形式が用いられた。
両部門ともに、最優秀賞受賞者には『東北大学新聞』10月号での全文掲載と図書カード5000円分、優秀賞受賞者には図書カード2000円分が授与される。今年は受賞作品を全て全文掲載する。
コンクールの概要、規約は本紙ホームページで詳細を掲示し、本紙紙面、公式X(旧Twitter)で告知を行った。
文学コンクール「とんぺー生の夏休み」は来年も本紙主催で開催予定。詳細は来年夏以降随時公開する。
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とんぺー生の夏休み2023の審査会は先月13日、オンライン上で実施された。審査委員長は本紙編集長である鈴木優梨子(文・3)が務め、報道部員10人を含めた合計11人によって審査を行った。1時間を超える議論ののち、散文部門1作品、短歌部門3作品が各賞に選出された。
散文部門
最優秀賞 受賞なし
優秀賞 『2023年の君へ』バルクイ(農・4)
短歌部門
最優秀賞 日野原やえさん(文・4)
優秀賞 金井晶さん(文・1)
ずっときぬさん(経・1)
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受賞者コメント
散文部門優秀賞 バルクイさん
これまでのコンクールではシリアスな作品が多いからユーモアを入れようと、昨年から温めていた部分があります。出だしですべったらもう終わりです、笑ってやってください。これを書いているときにちょうどロバート・A・ハインラインの『夏への扉』を読んでいて、海外小説の言い回しが好きなのもあってそれっぽい文体になりました。猫は正義。
短歌部門最優秀賞 日野原やえさん
どんな命もいつか終わります。なんの意外性もない当たり前のことで、しかし個々人にとっては特別なことで、だからこそ古くからたくさんの人に詠まれてきたのでしょう。この作品もごくありふれた意外性のない歌です。賞をいただけたのは、誰かの特別な思いを想起させたからかなと思います。またお目にかかれるよう精進してまいります。この度はありがとうございました。
短歌部門優秀賞 金井晶さん
受賞させていただき光栄です。賞をとるような歌ではないと思ってたので非常に驚いています。
短歌部門優秀賞 ずっときぬさん
「待つ」という行為が持っている愛おしさみたいなものを表せたらなぁ、と思って書きました。受賞できてとてもうれしいです。