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【秒撮】荒浜

 12月某日仙台市若林区の荒浜の海岸で、雲間から太陽が姿を現し、水平線を黄金色に染めた。太平洋を一望できる砂浜から日の出に願いを託しながら、穏やかな仙台の朝の気配に浸る。



 今年で、東日本大震災から13年になる。震災直後の荒浜は、津波で壊された家の土台と生い茂る雑草に埋め尽くされていた。その後、10年以上にわたり整地工事がなされ、整然とした海岸公園が整備された。震災後荒浜を含む七北田川から名取川までの海岸は災害危険区域に指定されたため、住民の内陸への移転が進んだ。現在仙台市内では、海岸に最も近い集落は海岸から1キロ以上離れた新浜地区となった。



 凧作りや鳥追いなどの年中行事で盛り上がった震災前の記憶は、荒浜慈聖観音が静かに語っている。海沿いにそびえる屋敷林「いぐね」が暖かい日差しを浴び、美しく輝いている。砂浜には日の出を喜ぶ人々の姿。それらが薄明の空に溶け込んでいく。一緒にいた部員とあいさつを交わし、新しい1年に想いを馳せた。(スティーブン・リュウ)
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