【仙台ごはん】お寿司と旬彩料理 たちばな 仙台づけ丼 ~地元の食材味わい尽くして~
本学の受験に際して遠方から仙台を訪れる受験生も多いだろう。この機会を活用し、仙台グルメを堪能してみてはどうだろうか。試験終了後、頑張った自分へのご褒美にもぴったりな一品をおすすめしたい。
紹介するのは「お寿司と旬彩料理 たちばな」である。仙台市地下鉄東西線青葉通一番町駅から徒歩約1分。アーケード街から一歩抜けた場所に位置するビルの5階に店を構える。地元の人々はもちろん、週末は市外や海外からも多くの人々が訪れる人気店だ。
昭和3年に東京下北沢で開業したのをルーツに持つ、伝統ある寿司店である。一方で店内は間接照明で照らされ、ジャズが流れるモダンな雰囲気。3代目を受け継いだ相澤直哉さんは「ミュージシャンとして活動していた自身の感性を生かし演歌調の寿司屋から、大きな転換を図った」と語る。リニューアル当初から斬新なスタイルが評判だ。メニューは握り寿司のほか、ロール寿司や炙り寿司、肉料理や天ぷらなど多岐に渡る。伝統を守りつつも時代に合わせ、さまざまな変化を遂げてきた。
「たちばな」の人気メニューである「仙台づけ丼」1870円(税込)は、本学ともつながりが深い。今や仙台市内の飲食店を中心に、牛たんに次ぐ仙台名物として提供される「仙台づけ丼」は、元本学教授の堀切川さんのアイデアから始まった。
地元の企業を応援する活動に取り組んでいた堀切川さん。大分県を訪れた際に味わった「りゅうきゅう丼」をヒントに、宮城県の海産物を生かした料理を作りたいと考えた。宮城県は国内有数の優れた漁場を有し、多様な魚介類が魅力の一つ。さまざまな魚介類を「づけ」として味わえる料理を目指した。家庭内で振る舞っていたづけ丼だったが、仙台市職員との会話をきっかけに、商品化が実現。仙台名物として多くの店舗で提供されるようになった。ネタや盛り付けなどには各寿司店の個性が光る。
「たちばな」のづけ丼は、販売実績県内1位という屈指の人気を誇る。その理由について、相澤さんは「他店が白身を多く使う中で、当店のづけ丼はマグロやカツオなどの赤身も含め、さまざまなネタを使っている。盛り付けも平面的ではなく立体的なものにした。今までにないづけ丼として話題になったのではないか」と答えた。さらに「地元ののりを使ったことも非常に好評だった」と語った。
仙台づけ丼。 色鮮やかなネタが食欲をそそる(たちばな提供) |
ネタは宮城県産のものが中心であり、季節に合わせ厳選された旬のネタが贅沢に使われている。さらに、シャリには宮城県産のササニシキを使用。特性ダレに隠し味として仙台みそが加えられる。まさに仙台の味覚を味わい尽くせる一品だ。宮城県の食材を味わいたいなら、ぜひ「たちばな」を訪れてみてほしい。(藤野こころ)
店舗情報
【お寿司と旬彩料理 たちばな】
宮城県仙台市青葉区一番町3-3-25 たちばなビル5F
月曜ー土曜 午前11時半~午後2時、午後5時半~午後9時
日曜・休日 午前11時半~午後2時、午後5時半~午後8時半
毎週月曜が定休日