【秒撮】魯迅の階段教室
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本学が東北帝国大学として誕生し今年で117年。前身の諸学校も含めればその歴史はさらに厚みを増す。本学のありし姿を伝え続ける建物の一つが、片平キャンパスにある。旧仙台医学専門学校六号教室、通称「魯迅の階段教室」だ。
1904年に医学部の前身、仙台医学専門学校によって学校の校舎として建設された。同年には中国を代表するかの文豪、魯迅も留学生として入学しこの教室で学んだ。かつての大学の姿を今へと伝える建築遺産である。
外壁は白色ペンキ塗りで、庭園のような場所にひっそりたたずむ。中に入ると、木造の床、そして椅子を備えた階段状に上がる机が目に入る。モダンな内壁と年季の入った床や壁に、昔の学生の学問に励む姿がしのばれる。
98年には当時の江沢民中華人民共和国国家主席も訪れた。魯迅の学生時代に思いをはせ、感極まり前日したためた自作の漢詩を披露した。2017年キャンパス内の他4棟とともに登録有形文化財に登録された。誰でも入場可能だが、入場日に制限があるため注意が必要だ。