【学祭】Mixture Contestグランプリ 井上隆一さん 「自分を変えたい」努力重ねる
男女別から男女共同の開催となったMixture Contest(ミクスチャーコンテスト)は今年で2回目の開催となった。総勢5名の出場者の中でも、異彩を放ち続けたグランプリ、井内隆一さん(工・4)に話を聞いた。(聞き手は岡野耕大)
蛍光色のTシャツを着てグランプリ獲得に向け、精力的に活動する井内さんの姿をキャンパスやSNSで目にした人も多いかもしれない。しかし、コンテストに応募した当初は、グランプリをとることが目標ではなかったという。「インスタの宣伝が目的でした」。井内さんは今年の6月下旬からインスタグラムの投稿を始めた。コンテストに出場すればもっと多くの人に投稿を見てもらえると思い、エントリーを決意したという。候補者としての活動中、徐々に勝ちたいという思いが芽生えてきたと語る。
第2回ミクスチャーコンテストでグランプリを受賞した井内隆一さん
「多くの応援にこたえることができてほっとしています」。グランプリを獲得したことを噛みしめていた。グランプリ当日は隠してはいたが、プレッシャーや緊張をとても感じていたという。グランプリ獲得のために重要である当日票を獲得するため、綿密な計画を立てていた。特に、自己PRで行ったケツバットでは、あえて竹刀を使い、ライバルの佐々木心さん(医・4)の自己PRに被せるなど、勝つための戦略を意識したという。
井内さんの原動力は何なのか。それは「元気のない人を勇気づける」ことだ。中学生の頃の井内さんは人と関わることが得意ではなく友達もすくなかった。そんな自分を変えたいと思った井内さんは、コミュニケーションの方法について書かれた本を読んだり、話題なったコンテンツをメモしたりして調べたりするなど、自分を変えようと努力を重ねた。そして、中高一貫にもかかわらず、高校デビューを果たした。かつての自分がそうだったので、卑屈な人の気持ちがわかるという。今回のコンテストも、かっこいい奴が勝っても面白くない。駄目なやつが明るくなれるような活動をしたいと思ってやってきたと語った。
グランプリ獲得後は動画編集の会社、株式会社Labarを起業した。将来の夢は年商1兆円の会社を作ることだそうだ。今後の活躍に期待したい。