【ニュース】Student Demoday開催 社会課題への取り組み発表
本学青葉山コモンズで先月14日、東北大学Student Demodayが開催された。本学学生の社会課題解決に向けた取り組みを発表する場として設けられ、展示やコンテスト、ワークショップなどが実施された。またランチイベントや交流会も催された。
■ピッチコンテスト実施
ステージエリアではオープニングセレモニーの後「ともプロ!ネクストチャレンジ」と題し、学生のこれまでの事業成果と事業計画を3分で話すピッチコンテストが行われた。
最優秀賞は次世代の火星探査機ロボットを制作・開発する「ARES Project」の阿依ダニシさん(工・博1)に、優秀賞は医療施設で訪問演奏を行う「きょうゆうプロジェクト」について発表した宮下琳太郎さん(医・6 )に贈られた。
研一ブースで展示された ARES Project のローバー |
ピッチコンテストで発表する宮下さん |
審査員の1人を務めたスパークル株式会社代表取締役の福留秀基さんは、自身が2017年頃に本学を卒業して以降「ここの学生が大人や社会と関わる活動を多くするようになった」と話す。仙台には震災後多くの社会起業家が流入しており、それにつられる形で起業する人が増えていった。一方「まだあまり『起業して当たり前』『チャレンジするなら仙台』という風潮がない。東北大生は小さくまとまらず世界に目を向けた挑戦をしてほしい」と話した。
■学生団体の取り組み発表やワークショップも
午後からはさまざまな学生団体によるこれまでの取り組みが紹介された。河内建さん(文・博2)は「化粧水プロジェクト」として、アクアイグニス仙台にある藤塚の湯から化粧水を完成させるまでの過程を説明した。メンバー全員化粧水に関連した専門知識がない中プロジェクトを進めたが「地元企業とつながり後押しを得ることができた」と話した。
㊧ワークショップで、話し合い終了後にチーム全体でアイデアを提案する参加者 |
学生団体のワークショップも実施された。本学を含めた3つの大学で連携し人材育成を行うJIGEプロジェクトのリサーチキャンプの一環で、Hult Prize Tohoku Universityと合同でワークショップも開かれた。二つの課題が提示され、一つを選んでその解決策をチームごとに考えた。自分たちのチームの強みと弱み、外部からの自分たちへの良い影響と悪い影響をそれぞれ分析するSWOTアナラシスを行った後、4分間の意見発表を行った。参加者からは「発表内容をまとめるプレッシャーの中での活動が面白かった」「良い点と悪い点両方から考えて解決策を見つける方法を学べた」などの声が上がった。
今回のStudent Demodayを主催したスタートアップ事業化センター企画推進部長の石倉慎也さんは「来年はさらに量や質の面で良くしたいとも思っている。この取り組みが、変わっていく大学の未来図になるのでは」と語った。