【一言居士】━2025年7月号━
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本学冨永悌二総長が先月6日都内で会見し、今後5年間でおよそ300億円を投じ、優秀な研究者およそ500人の獲得を目指すと発表した。教授1人当たりおよそ3000万円の年俸を用意し、特に優秀な研究者には上限を設けず採用するという。今年度はおよそ22億円を充て、若手研究者も含めた100人ほどの採用を目指す▼米トランプ政権は、ハーバード大学に入学予定の留学生の入国を制限し、同大学に現在留学している学生のビザ取り消しを検討。科学研究への資金援助も削減している▼未だ動向が掴めない中、冨永総長は会見で「世界中から優秀な研究者を集める中で、窮地にあるアメリカの研究者にもアプローチしたい」と受け入れに積極的な姿勢を示した▼人材を育成する教育機関でありながらも、国際卓越研究大学第一号として研究成果が求められている。財源は国の10兆円規模の基金「大学ファンド」の運用益だ。研究成果を国の金で買うことが求められているのか。目の前の学生を研究に還元するには限界を感じているのだろうか(高須小町)