担当教員で基準が違う 評価方法に疑問の声
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本学の全学教育科目である必修の英語の授業において、一部の学生の間に不公平感や戸惑いの声がある。担当する教員によって成績評価の基準や授業の進め方が異なっていることにより、同じ単位を取得するための負担に差が生じていると感じているからだ。一部の学生からは評価基準の統一化を求める声が上がっている。
問題となっているのは、主に1年生が履修する「英語Ⅰ―A」や「英語Ⅰ―B」などの科目だ。これらの授業は、クラスごとに担当教員が割り振られる。大枠の評価方法などは全体で定められているものの、授業内容などは各教員の裁量に委ねられている。
ある理系学部の学生は「同じ学部の友人でも、別の先生の授業では成績評価が甘めだと聞いた。真面目に課題をこなしても、評価の厳しいクラスに当たると報われない」と不満を漏らす。また、別の学生は「GPAはコース配属や研究室配属にも関わるので、どの先生に当たるかで有利不利が決まってしまうのはおかしい」と、将来の選択肢への影響を懸念する。
さらに、評価のばらつきは、学生の英語学習そのものにも混乱を招いている。「先生によっては、文法や語彙の習得を重視する一方で、別の先生はディスカッションやプレゼンテーションの能力を重視する。何をもって『英語力』と評価されるのか、戸惑うばかりだ」と口にする学生もいた。
英語授業では多くのクラス分けがなされていることから、評価基準や授業に対して不公平感を感じている人もいる。全体の授業の授業指針や成績評価の明確化、統一化をより行っていくことで、学生がさらに納得のいく授業となるだろう。
(山添幹太)