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【一言居士】━2025年10月号━

年1度の祭りに合わせ、初の帰省をした。見慣れたご仁に安心する一方、危機感を持つ。無機質なデータには映らない、若い世代の欠如が併存していた▼部活の企画で福島を縦断していると、しばしば空き家や廃れてしまった店を目にすることとなった。消滅可能性自治体が約8割の東北地方を表象しているようだ▼弊部の合宿地、福島の飯坂温泉。観光地のにぎわいにもさすがに陰りが見えた。合宿地に白河から歩いて向かう道中、美しい田園風景に心ひかれた。何十年もしないうちに、この風景も見られなくなってしまうのだろうか▼飯坂温泉帰りのバス、前の老夫婦が、広がる景色に見入って話し込んでいた。なぜか感動的に映った。私は、あと何回この懐かしい風景に出会えるのだろうか▼旅のわびしさは魯迅の作品、『故郷』を思い出させる。「希望は地上の道のようであり、初めから道はないが、歩く人が多くなり初めて道が出来る」という。しかし、歩く人のいない道は自然に返ってしまうだろう。より多くの人が地域活性化に目を向ける必要がある。(小宮正希)

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