【秒撮】鬼小十郎まつり
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徳川家康が豊臣家を滅ぼした大坂夏の陣。この戦で徳川の本陣まで迫り、家康にも死を覚悟させたと伝わるのが「日本一の兵」とうたわれた名将・真田幸村だ。奮戦もむなしく家康を討ち取ることはできず、幸村は48年の生涯を閉じた。その墓が白石にあることはあまり知られていない。
幸村は決死の突撃の前夜、知勇兼備と見込んだ伊達家の重臣片倉重綱の陣に矢文を送り、5人の子女を預かるよう依頼していた。託された重綱は幸村の子女を領地の白石に連れ帰り、養育した。幸村の次男、大八は後に片倉守信と名を改め、仙台真田家の祖となる。白石の幸村墓は、幸村の娘の墓の隣に並んでいる。
先月11日、白石市で18回目の「鬼小十郎まつり」が開かれた。メインイベントは、重綱が幸村らを相手に活躍した道明寺の戦いを描く「決戦・大坂夏の陣~道明寺の戦い~」だ。城内には屋台が立ち並び、本丸跡では真田の赤備えと片倉の黒いよろいが対峙している。普段は静かな城内も、この日は降りしきる雨を感じさせない熱気で満ちていた。