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【告知】東大寺の歴史を学ぶ「東大寺展」 ~東北地方との類似点とは~

 先月28日から、多賀城市の東北歴史博物館で「東大寺展」が開催されている。東大寺に所蔵されている国宝や重要文化財など150点もの品々が展示されている。




 この展覧会のテーマは「復興を支えた人々の祈り」である。東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方の復興を祈念する催しとして開催するに至った。

 奈良時代に建てられた東大寺は2回の焼失を経験している。一回目は平安時代、源平合戦の中の治承・寿永の乱で興福寺などとともに、二回目は戦国時代の争いの中でに焼失している。

 しかしながら度重なる焼失にもかかわらず、東大寺はその当時の人々の尽力によって再建されて現在にまで受け継がれている。「3・11からの復興祈念」といっているのは、7年たってもなお復興が十分に進んでいない東北地方の今を、度重なる焼失に遭い困難を経験してきた東大寺に類似するものだと見出したからであろう。

 この東大寺展の一番の目玉は「重源上人坐像」と「公慶上人坐像」である。重源と公慶は東大寺が焼失した2回それぞれで東大寺再建を手掛けた重要人物である。このうち「重源上人坐像」のほうは国宝に、「公慶上人坐像」は国の重要文化財に登録されている。この二点は多くの見学者の注目を集めており、彼らは熱心にその細部を観賞していた。

 東大寺のほかにも弥生時代の貝塚や、武士が身に着けていた甲冑、そして昭和の駄菓子屋の実物など古代から現代にかけての歴史を時系列で感じられるように展示がされている。また、東北地方の祭りや民俗芸能などに関する映像展示室や学芸員による講演会等、さまざまな催しも用意されている。

 東大寺を学ぶために、また歴史を感じに、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。東大寺展は来月24日まで開催されている。入場料は大学生含む一般1500円。
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