【ニュース】定食屋「佐々久」 7月31日 閉店 ~40年の歴史に幕~
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「ザーカイ天定食」と「唐揚げ定食」で、地元の学生らに愛されてきた。創業は昭和49年。中華料理店としてのれんを掲げたのが始まりだ。当初はラーメンや炒飯なども提供していたが、学生のニーズの変化や体力の衰えなどの理由で徐々に品数を削減。およそ25年前に、メインのメニューを二つに絞った現在のスタイルを確立させた。
「ザーカイ天」は鶏肉の天ぷら。卵を3個も使う衣で600gのモモ肉を揚げた超ボリュームメニューだ(写真)。「唐揚げ」は一つひとつが握りこぶし大で、親しみを込めて「手榴弾」と呼ばれてきた。その量の多さから、部活帰りの学生が集った。客の8割は学生だという。
同店と25年以上も交流がある学友会柔道部からは、閉店を惜しむ声が聞かれた。月に一度は通っていたという廣川貴朗さん(文・4)は「自分が跡を継ぎたいと思えるくらい好きなお店。とても残念です」と胸の内を明かす。
学生数の減少や鳥インフルエンザによる原料費高騰など、時代の波にもまれながらも営業を続けてきた。店主の佐々木久さん(77)は「学生さんに支えられたからこそ今がある。心から感謝したい」と、40年の歩みを振り返る。
基本の営業は夜のみだが、事前に店内で予約をすれば、5~10人の団体に限り昼間の営業を実施している。
住所は仙台市太白区若葉町26-13。営業時間は午後4時55分~9時頃。定休日は火曜日と水曜日。