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国連防災会議に合わせ図書館企画展示~国宝『類聚國史』公開~

本学附属図書館本館では3月9日から4月10日まで第3回国連防災世界会議記念展示『The Amazing Collections of Tohoku University Library』を開催している。
同展示では、貴重書を中心にした本学図書館のコレクションを公開。3月17日には、国宝の『類聚國史』が展示された。『類聚國史』は菅原道真の編纂により、892 年に成立した歴史書。今回展示された巻二十五は平安末期頃に書写された、最古の写本の一つである。東京国立博物館で昨年10月15日から12月7 日に開催された『日本国宝展』にも『類聚國史』は展示された。




 同展示は、国連防災会議で本学に海外からたくさんの来場者が訪れることに合わせたものだ。海外でも有名な『源氏物語』などの古典文学作品が展示されているほか、日本語が読めなくても、目で見ただけで楽しむことが出来るよう絵画を多く展示するなど工夫を凝らしている。

 第四部で展示されている『百鬼夜行』は、鬼や妖怪が深夜に徘徊する様子を描いている。おどろおどろしい妖怪の数々が今にも絵の中から飛び出してきそうだ。『日本最古の漫画』とも呼ばれる同作品は現代のマンガやアニメに通じるものがある。

 また見るだけでなく、触れて日本文化を知ることもできるよう今回の企画展では工夫が凝らされている。ユネスコの世界無形文化遺産に登録された『細川和紙・本美濃紙・石州和紙』に加えて、宮城県が誇る『白石和紙』も展示されていて、触ってそれぞれの和紙の違いを確かめてみることができる。 海外からの来場者にとっては、折り紙体験コーナーも楽しみの一つだ。多種多彩な千代紙が用意されていて、英語で折り紙の折り方を紹介する本も置かれている。インドネシアからの来場者も折り紙を楽しんで帰ったという。

 本学附属図書館は世界に誇る貴重な資料を所蔵している。今回の防災会議では国内外の人々が図書館を訪れた。防災会議は終わっても本展示は引き続き開催されている。今回の展示を目で見て、手で直に触れて日本の文化を知ってみるのはいかがだろうか。
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