【ネタ記事】24時間人生ゲーム ~最高の人生を追い求めて~
https://ton-press.blogspot.com/2015/05/24.html
長く苦しい受験期という冬も終わり、大学生活という新しい春がやってきた。新入生の諸君は、今後の大学生活を楽しみにしていることだろう。かくいう自分も昔は華々しい大学生活を期待していた。真面目に授業に出席し、図書館で勉強、休日には恋人とデート。しかし、現実は違った。授業は寝坊して出席せず、部室でゲーム、休日には友達と麻雀。いったいどうしてこうなった。たとえ分かったとしても、自分の人生をやり直すことはできない。けれども、もし人生をやり直すことができるなら、記憶を引き継いだ自分はどんな選択をするのか……。
そんな理由で始まった「24時間人生ゲーム」。24時間ひたすら人生ゲームを繰り返し、数多の輪廻転生の末にたどり着く終着点はどんな場所なのか。その様子を今からご覧頂きたい。
まずは1回目の転生。ルーレットの結果自分は大工になることに。大学に通ってから大工になるのかぁ、と困惑しながら駒を進めていく。結婚も済ませ、順風満帆な人生かと思いきや、ここで事件が起こる。上司とそりが合わず、仕事を辞めてフリーターになってしまったのだ。結婚して妻子持ちなのに仕事を辞めるなよ、と思いつつ、再び駒を進める。その後はサラリーマンに再就職し、紆余曲折しながらも無事にゴール、静かな余生を過ごした。
何回か転生を繰り返すと経験が蓄積され、ゲームに勝つための定石が作られ始める。「最初の職業が重要だが就職しにくい」「借金覚悟で博打をするべき」「結婚はしない方が有利」と、やけにリアルで夢のない人生の定石に呆れていた頃、11回目のゲームで今までにない展開が。ゴール前で買える宝くじが大当たりし、一気に45万ドルの大金を手に入れたのだ。当てた時は喜んだが、所詮はゲーム内の出来事だと思うと、少し悲しい気分にもなった。
更に転生を繰り返し、もはやルーレットの数字を見ただけで次に止まるマスが分かるようになった22回目の転生。時間的に最後のゲームと思われ、最後は1位で終わりたいと意気込む。しかし、最初の就職でつまづき、その後も借金をしながら博打を繰り返し、最後は借金を返せずに開拓地で働く身に。他のメンバーが順調な人生を送る中、一人だけ人生の負け組となっての終了だった。
ハリウッドスターとして大成功する人生、株が大暴落して無一文になる人生、数多くの人生を見てきた。人生ゲームの中では次に起こることがわかり、失敗しても「どうせやり直せるから」と笑うことができた。しかし、現実の人生をやり直すことはできず、先もまったく分からない。未来を決めるのは君たち自身だ。諸君の「人生」というゲームが素晴らしい結末となるように頑張って欲しい。