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【研究成果】身体疾患 心理的苦痛に ~被災地での心理的サポート必要~

 東北メディカル・メガバンク機構予防医学・疫学部門の中谷直樹准教授らの研究グループは、富田博秋教授が研究代表者を努める七ヶ浜健康増進プロジェクトの一環として健康調査を行った。これを通じて、身体に疾患を持って治療をしている人は心理的苦痛も高くなっていることを明らかにした。本研究により、被災地において、身体疾患の治療を受けている人に対する厚い心理的サポートの必要性が示された。

 本研究の解析対象は、宮城県七ヶ浜町に居住する  40歳以上の住民3032人。本プロジェクトは東日本大震災で甚大な被害を受けた七ヶ浜町において、災害ストレスの健康への影響に関して体系だった取り組みを行うべく、同町と東北大学との共同事業として行われているものである。今回の調査は2012年10月から12月に、住民が調査票に自己記入をして行われた。
 結果として、心筋梗塞・狭心症及び肝臓病治療者は、それら非治療者に比べ、高い心理的苦痛を有する者が有意に多いことが明らかになった。また、がん、高脂血症、腎臓病、糖尿病の治療をしている者でも、有意ではなかったものの同様の傾向が見られた。この傾向は、家屋倒壊の程度に関わらずみられた。
 内科など、精神科以外の診療科に通院している人も、かなりの比率で抑うつ傾向を抱えている。「精神科以外の先生も、患者の心理的苦痛を理解したうえで診察していくことが大事です」と富田教授は語る。今回の研究結果は、身体疾患を持った人やその家族が、体だけでなく心の状態に注意することの重要性を改めて示す根拠となる。
 また本学では、未来医療研究人材養成拠点形成事業などを通して、総合診療医の養成事業が進んでいるが、地域で診療する医師が、メンタルヘルスの知識を身に付けることもその主眼のひとつとなっている。「このプログラムの重要性や方向性を示す意味でも、今回の研究結果は有用です」と富田教授は語った。

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