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【ネタ記事】巨大団子つくってみた ~単位の収穫を願って~

 長かった夏休みも終わりに差し掛かり、来セメが始まろうとしていることに絶望していた我々報道部ネタ記事課は、何か面白いことをして、なんとか気を紛らわそうとしていた。そんな時、巷では十五夜が近いと話題になっているという。十五夜といえばお月見団子。このお月見団子は、穀物の収穫に感謝して、月に対してお供え物をしたことが始まりだと言われている。「なるほど。ならば我々は単位の収穫を祈願して、とびきりの団子を供えてやろう」。こうして、今回の巨大団子作りは始まった。




 用意したのは約1㎏の団子粉、それと団子に入れるための大量の具材。小豆、チョコ、雪見大福、鯖の味噌煮、きんぴらごぼう、ゆで卵……。部員が持参した思い思いの品々に「これもうわかんねぇな」と思わず頭を抱えてしまうが、どうにか工夫を凝らして、3つの団子を作成することにした。1つは「お弁当団子」。団子を白米に見立てて、弁当のおかずとなりそうな具材を詰め込んだ一品だ。2つ目は小豆やゼリーなどの甘い具材をたっぷり使った「デザート団子」。そして最後に余った具材を全て注ぎ込んだ「全部入れ団子」。もはやヤケクソだ。

 団子が大きすぎて鍋に入れた熱湯が溢れるなどのアクシデントもあったものの、何とか3つの団子を完成させることができた。まずはお弁当団子から試食をしてみると、これがなんと美味しい。中華まんのような感覚である。最初の団子ということもあってパクパクと食べ進み、あっという間に完食した。続いてのデザート団子だが、これもまた美味しい。甘く正統派な団子の味をしている。どちらも味は良好だが「皮が厚すぎて邪魔」「皮で腹が一杯になる」と、肝心の団子の部分が不評。本末転倒である。

 そして問題が最後の全部入れ団子であった。前2つの2倍という大きさのこの団子を開けてみると、中からは様々な具材が混ざり合い異臭が発生している。恐る恐る口に入れてみると、もちろん不味い。小豆と鯖の組み合わせは、もはや殺人級と言ってもいい。加えて、600gという超ド級の皮が胃袋を圧迫する。既に2つの巨大団子を食べて満腹になっていた我々にとってこの量は絶望するのに十分だった。ネタ記事戦士の筆者でさえ途中でパワ〇ロを始めて現実逃避するレベルである。もちろん残すわけにもいかず、援軍として他の部員を呼んでなんとか完食した。

 長く苦しい戦いが終わった夜、筆者は月を見て考えた。「あれだけ頑張ってお供え物を作ったんだから、来セメの単位は大丈夫だろうなぁ」。恐らくダメである。
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