(過去記事)生ごみを利用したカフェ鳴子温泉に ~地域の住民に根差した店に~
https://ton-press.blogspot.com/2016/08/blog-post_86.html
宮城県大崎市の鳴子温泉にあるカフェ「ene・café METHANE(エネ・カフェ・メタン)」。このカフェは生ゴミを原料に作ったバイオガスを燃料にしてお湯を沸かし、そのお湯を使ったお茶やコーヒーを提供している。お客さんにはお金ではなく生ゴミを持参してもらい、その生ゴミでバイオガスを作り出している。今回はこのカフェの運営に携わっている農学研究科の多田千佳准教授に話を伺った。
このプロジェクトはもともとエネツーリズムの一環として、生ゴミから作った燃料でガス灯を点ける活動から始まったと多田准教授は語る。しかし、最初は生ゴミを持ってきてくれる客が少なかったという。「ガス灯とは違い自分に直接利益が帰ってくるような仕組みを作りたかった。また、ガス灯は夜にしか楽しめないが、いつでも利用できるサービスを提供したかった」。このような考えから現在のカフェ構想が持ち上がり、2014年7月にオープンした。
生ゴミでガス灯を点けていた頃は、温泉旅館で出た生ゴミのみを対象にしていた。しかし、家庭から生ゴミを持ち込めるようにすると、以前から関心を持っていた地元の方が多くの生ゴミを持参するようになったという。現在では、1日に来る客の約半分は地元の方だそうだ。
地元の方はもちろん、遠くから訪れる観光客からも好評だ。「温泉に入るついでに訪れてくれる方が多い。ほとんどの方が生ゴミがエネルギーになる様子を見て驚いてくれる」と語る多田准教授。中には、遠くから何度も訪れるリピーターもいるそうだ。
現在は文科省によるプロジェクト研究としてカフェを運営し、飲み物は無料で提供している。将来的にはお客さんに料金を支払ってもらい、自立することを目標としている。「その地で一つのお店として自立することが、本当の意味で地域に根付くことになるのではないか」と多田准教授は考えている。
「学生にもぜひカフェを利用してもらいたい。また、近くにある東北大学川渡フィールドセンターは、東北大学の全敷地面積の9割以上を占める大きな農場だ。足を運んでもらえれば、東北大学の新しい一面が見られるとともに、自分の東北大生としての意識が変わるかもしれない」と多田准教授。ただ捨てられるだけであった生ゴミがエネルギーとして活用される様子を体験できる場所はこのカフェだけだろう。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
このプロジェクトはもともとエネツーリズムの一環として、生ゴミから作った燃料でガス灯を点ける活動から始まったと多田准教授は語る。しかし、最初は生ゴミを持ってきてくれる客が少なかったという。「ガス灯とは違い自分に直接利益が帰ってくるような仕組みを作りたかった。また、ガス灯は夜にしか楽しめないが、いつでも利用できるサービスを提供したかった」。このような考えから現在のカフェ構想が持ち上がり、2014年7月にオープンした。
生ゴミでガス灯を点けていた頃は、温泉旅館で出た生ゴミのみを対象にしていた。しかし、家庭から生ゴミを持ち込めるようにすると、以前から関心を持っていた地元の方が多くの生ゴミを持参するようになったという。現在では、1日に来る客の約半分は地元の方だそうだ。
地元の方はもちろん、遠くから訪れる観光客からも好評だ。「温泉に入るついでに訪れてくれる方が多い。ほとんどの方が生ゴミがエネルギーになる様子を見て驚いてくれる」と語る多田准教授。中には、遠くから何度も訪れるリピーターもいるそうだ。
現在は文科省によるプロジェクト研究としてカフェを運営し、飲み物は無料で提供している。将来的にはお客さんに料金を支払ってもらい、自立することを目標としている。「その地で一つのお店として自立することが、本当の意味で地域に根付くことになるのではないか」と多田准教授は考えている。
「学生にもぜひカフェを利用してもらいたい。また、近くにある東北大学川渡フィールドセンターは、東北大学の全敷地面積の9割以上を占める大きな農場だ。足を運んでもらえれば、東北大学の新しい一面が見られるとともに、自分の東北大生としての意識が変わるかもしれない」と多田准教授。ただ捨てられるだけであった生ゴミがエネルギーとして活用される様子を体験できる場所はこのカフェだけだろう。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。