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【ネタ記事】「○○の秋」全力24時間 ~読書・行楽・食欲・麻雀(?)~

 9月末日。報道部員達はあと数日経てば素敵な夏休みが終わってしまうことを憂い、悲しみに暮れていた。夏休み開始当時の輝きはどこへやら。部員達の目は苦悩の色に染まり、もっと夏休みが続いて欲しいと願うばかりである。しかし、当然時間というものは待ってくれず、部員達が絶望し、悲嘆しても休みはもうないのだ。それならば、と心機一転した我らは、過ぎ行く「夏」よりも、まさに今迎えつつある「秋」を全力で楽しむことに決めたのである。差し当たっては、「○○の秋」をして24時間過ごしてみよう、と。




 最初は読書の秋。文字を扱う報道部としてはうってつけと言えるだろう。某日昼に部室に本を持ち寄り、優雅な気持ちで読書を開始した。筆者が読んだのは「君の名は。」の小説版である。一度映画館で鑑賞してはいるものの、活字で読むことはまた新鮮で、新たな発見や感動があった。



 次に行楽の秋。行楽とはつまりアウトドアのことで、大学生のアウトドアといえば、そう。ゲームセンターである。少し無理矢理な気もするが、本質的には外出して楽しもう、ということだと筆者は解釈しているので問題ない。早速部員達はゲームセンターに向かった。某提督ゲームで海を見て夏を懐かしんだり、ダンスゲームで汗を流してスポーツの秋を実感したりと充実した時間を過ごした。

 夕方となり、腹の虫が鳴り始めたところで、食欲の秋である。あの真夏の蒸し暑さは何処吹く風と、ともすれば今や肌寒いこの季節。寒ければ温かいものを、と部員達が夕飯に選んだのは鍋であった。ただの鍋では面白くないので、事前に打ち合わせはせずに食材を持ち寄るという闇鍋形式で食べることに。個性豊かな部員達が用意したのは、ネギ、白菜、豚肉、ソーセージ、肉団子、水餃子、マカロニ、ちくわ、キムチと個性豊かな具材が勢ぞろいであった。調理後、いざ実食。味を損なうような具材が入っていなかったことが幸いし、とても美味であった。ただ、筆者は鍋の素としてもつ鍋の素を用意したのだが、部員Tが持ち寄ったキムチのおかげで完全にキムチ鍋となっており、Tはあたかもこの闇鍋を支配しているのは自分だと言うかのような恍惚の表情を浮かべながら食していた。

 腹を満たして満足したところでお次は紅葉の秋である。時期的にまだモミジは仙台には見られないが、なければ作ればいいということで、折り紙でモミジを作ることにした。最初はおぼつかない様子で折っていた部員達であったが、だんだんと慣れ、挙句には「俺はモミジマスターだ」と言い出す部員も現れた。翌日6時まで折り続け、眠気のため倒れた部員Fの傍らには、鮮やかなモミジが咲き誇っていた。

 最後に、報道部御用達、麻雀の秋である。こと麻雀において明らかに熱の入り様が異なる部員達にとっては、涼しく過ごしやすい秋は麻雀に適した季節なのだ。倒れたFも麻雀と聞くや否や即座に復活。昼まで麻雀を楽しんだ。

 ここまで様々な秋を楽しんだ。達成感はひとしおだが、やはり24時間ともなると疲れてしまうのも事実。それを表す部員Kの言葉で本企画を締めくくろうと思う。

「もう秋には飽き飽きだ」
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