【サイカフェ】進撃の微生物 ~ヒトと病原体の戦い~
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第140回サイエンスカフェ「進撃の微生物~ヒトと病原体の戦い~」が先月26日仙台メディアテークにて行われた。農学研究科磯貝恵美子教授は歴史や漫画の話を交えながら、伝染病に関する講演を行った。
まず、磯貝教授は伊達政宗が5歳の時に天然痘にかかり右目を失明したエピソードについて話した。また、漫画「JIN―仁―」で現代から幕末にタイムスリップした南方仁や江戸時代の医師緒方洪庵について話し、人類の歴史は感染症との戦いの歴史であったと説明した。
感染症とは、病原微生物が体内に侵入し、組織または細胞に定着し、増殖したことで発病する病気である。歴史において感染症はたびたび猛威を振るってきた。例えば、幕末にコレラが上陸した際には、江戸だけでも24万人が死亡する騒ぎとなった。現在でも年間1700万人が感染症で亡くなっている。磯貝教授は現代での集団感染の事例を挙げて、現代の伝染病の被害とその対策について説明した。
その後、テーブルごとに、松尾芭蕉の死因について、亡くなる前二ヶ月間の行動を参考にしながら話し合った。松尾芭蕉は旅の途中に体調を崩し、一時は回復するもの、また体調が大幅に悪化しそのまま亡くなった。旅の疲れがある中で食中毒を起こした、何らかの合併症を引き起こしたなど、多くの意見が出された。
話し合いが終わると、松尾芭蕉にちなんで感染症をお題に俳句を作る時間が設けられ、参加者は掛詞を入れるなど創意工夫をし、自分だけの句を作り上げた。完成した句に対し、一人一人に記念として賞状が贈られた。
最後に質問の時間があり、参加者はピロリ菌やO157など身近な病原体について質問し、磯貝教授はユーモアを交えながらわかりやすく解説した。
磯貝教授は「農学研究科動物微生物学分野の学生たちが頑張っている姿が印象的に残った。こうした機会を通じて講義を受けるだけではわからないことを数多く学ぶことができたように感じる。東北大学サイエンスカフェは一般の参加者と学生を含めた主催者が一体となって楽しめる場所として有意義といえる」と振り返った。
次回は、「地球の熱を測ってみよう~超臨界地熱資源から温泉水素発電まで~」と題して、環境科学研究科土屋範芳教授を招いて6月30日に仙台メディアテークにて開催される。
まず、磯貝教授は伊達政宗が5歳の時に天然痘にかかり右目を失明したエピソードについて話した。また、漫画「JIN―仁―」で現代から幕末にタイムスリップした南方仁や江戸時代の医師緒方洪庵について話し、人類の歴史は感染症との戦いの歴史であったと説明した。
感染症とは、病原微生物が体内に侵入し、組織または細胞に定着し、増殖したことで発病する病気である。歴史において感染症はたびたび猛威を振るってきた。例えば、幕末にコレラが上陸した際には、江戸だけでも24万人が死亡する騒ぎとなった。現在でも年間1700万人が感染症で亡くなっている。磯貝教授は現代での集団感染の事例を挙げて、現代の伝染病の被害とその対策について説明した。
その後、テーブルごとに、松尾芭蕉の死因について、亡くなる前二ヶ月間の行動を参考にしながら話し合った。松尾芭蕉は旅の途中に体調を崩し、一時は回復するもの、また体調が大幅に悪化しそのまま亡くなった。旅の疲れがある中で食中毒を起こした、何らかの合併症を引き起こしたなど、多くの意見が出された。
話し合いが終わると、松尾芭蕉にちなんで感染症をお題に俳句を作る時間が設けられ、参加者は掛詞を入れるなど創意工夫をし、自分だけの句を作り上げた。完成した句に対し、一人一人に記念として賞状が贈られた。
最後に質問の時間があり、参加者はピロリ菌やO157など身近な病原体について質問し、磯貝教授はユーモアを交えながらわかりやすく解説した。
磯貝教授は「農学研究科動物微生物学分野の学生たちが頑張っている姿が印象的に残った。こうした機会を通じて講義を受けるだけではわからないことを数多く学ぶことができたように感じる。東北大学サイエンスカフェは一般の参加者と学生を含めた主催者が一体となって楽しめる場所として有意義といえる」と振り返った。
次回は、「地球の熱を測ってみよう~超臨界地熱資源から温泉水素発電まで~」と題して、環境科学研究科土屋範芳教授を招いて6月30日に仙台メディアテークにて開催される。