【大学祭】邑本教授 模擬講義 ~言葉と心の関係語る~
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本学学生に対しては、分野外のことを知り進路を決める手助けとするため、学外に対しては本学における講義の様子を知ってもらうため、模擬講義は毎年実施されている。平易な言葉を用いて、一人ひとりに柔らかく語りかけた45分間の講義は、学問の入門としては最適なものとなった。
講義の冒頭では、簡単な邑本教授の経歴が語られた。時折ユーモアを交えた軽妙な語り口は、会場の雰囲気を和らげた。
その後言葉と心の関係についての話が始まると、聴講者は熱心に耳を傾けた。たとえば、「すいません」という言葉は、文脈によっては感謝とも謝罪ともとれる。著名人のエピソードや錯視の画像、学生アンケートの結果などさまざまな資料を参照しながら、言葉の曖昧さを指摘した。
一方、邑本教授は言葉を使うことによって、他者との信頼関係を構築できるとし、「ことばには力がある」と語る。コミュニケーションにおいて大切なこととは、他者との信頼関係を築くことであると言った。講義の最後には、大きな拍手が巻き起こった。
模擬講義を担当した、東北大学祭事務局学術局の渡邉悠理香さん(薬・2)は、「ゼロから企画を作る必要があり、手探りの状態だった」と語る。それでも、「無事に模擬講義を行うことができ、自分では成功したと思っている」と胸を張った。