【ネタ記事】トランプタワーを作ろう ~トランプ対筆者 結末は?~
https://ton-press.blogspot.com/2018/02/blog-post_12.html
ドナルド・トランプ氏が大統領に就任してから約1年。大量の不動産を所有しさらには大統領の座まで上り詰めた彼の姿を、筆者は羨望の眼差しで見ていた。「何か一つでもトランプに勝てるところないかなあ」とふつふつと思いをたぎらせていた筆者だったが、そんなときたまたま見たテレビ番組でトランプ氏が所有するトランプタワーが映し出された。それを見た瞬間、筆者の脳裏にトランプ氏に勝つためのアイディアが浮かぶ。「僕にだってトランプタワーぐらい作れる!」
トランプタワーといっても実際に建物を作るのではない。カードのトランプを2枚斜めに重ねてタワー状に積んでいき完成させたものだ。このタワーの製作には手先の器用さと集中力が必要となる。トランプタワーの規模が全く違うだって? 気のせいだろう。神経を手先に集中させていざ製作開始だ。
今回の目標とするトランプタワーの高さは5段。まずは1段目の製作に取りかかる。手がぶれないように、体重を掛けすぎないように慎重にトランプを斜めに立てていく。そしてなんとか1段目を完成させる。ここからビギナーズラックでも発動したのだろうか、ものすごい勢いでトランプタワーを積み重ねていき、早くも4段目まで到達した。「勝ったな」と余裕ぶったのがフラグになったのか、これまで積み上げてきたトランプタワーは何の前触れもなく突如バラバラと崩壊した。「ほわあああああ……」筆者の叫びは程なく虚脱感に変わる。完成まであと一歩だったのに。目の前で起きた光景が信じられずしばらく呆然と立ちすくんだ。
5分ほど経ちなんとか気力を取り戻し再び製作に取りかかる。だが、完成一歩手前で崩れ去ってしまったストレスから手先が雑になってしまったのか、1段目や2段目で崩すことが多くなってしまう。それによりさらに高まるストレス。そしてまたすぐ崩す。完全に悪循環に陥ってしまった。やはりトランプ氏には勝てないのか……。しかし、ここで筆者の胸中に某合衆国元大統領の言葉が響く。「Change!」。その言葉にはっとした。そうだ、切り替えるのだ。心をChangeするのだ!
再び集中力を取り戻した筆者は快調にトランプを積み重ねていく。そして4段目にさしかかる。4段目を作ろうと3段目の上にトランプを置こうとしたときであった。それは一瞬の出来事だった。肩の力を抜こうとして抜きすぎたのか、トランプが手から滑り落ちる。そしてそのトランプは建設中だったトランプタワーの中腹にぶつかり……。まるでドミノ倒しかのようにトランプタワーは一瞬のうちに灰と化した。その光景を目の当たりにし、「No,we can't……」とのつぶやきを最後にそのまま力尽きたかのようにばったりと机に倒れ伏した。
その後、なんとか気力を取り戻し、トランプタワー製作を再開。そして何度も失敗しながらもついにそのときがやってくる。累計15回目の試行であった。最後の5段目にトランプを置く……成功! 「いよっしゃあああああ」。何度も何度もくじけそうになった分、喜びも格別だ。こうして筆者のプロフィールの末端に「トランプタワーを建築し、トランプ氏の業績に肩を並べた男」が加わった。異論は認めない。
トランプタワーといっても実際に建物を作るのではない。カードのトランプを2枚斜めに重ねてタワー状に積んでいき完成させたものだ。このタワーの製作には手先の器用さと集中力が必要となる。トランプタワーの規模が全く違うだって? 気のせいだろう。神経を手先に集中させていざ製作開始だ。
今回の目標とするトランプタワーの高さは5段。まずは1段目の製作に取りかかる。手がぶれないように、体重を掛けすぎないように慎重にトランプを斜めに立てていく。そしてなんとか1段目を完成させる。ここからビギナーズラックでも発動したのだろうか、ものすごい勢いでトランプタワーを積み重ねていき、早くも4段目まで到達した。「勝ったな」と余裕ぶったのがフラグになったのか、これまで積み上げてきたトランプタワーは何の前触れもなく突如バラバラと崩壊した。「ほわあああああ……」筆者の叫びは程なく虚脱感に変わる。完成まであと一歩だったのに。目の前で起きた光景が信じられずしばらく呆然と立ちすくんだ。
5分ほど経ちなんとか気力を取り戻し再び製作に取りかかる。だが、完成一歩手前で崩れ去ってしまったストレスから手先が雑になってしまったのか、1段目や2段目で崩すことが多くなってしまう。それによりさらに高まるストレス。そしてまたすぐ崩す。完全に悪循環に陥ってしまった。やはりトランプ氏には勝てないのか……。しかし、ここで筆者の胸中に某合衆国元大統領の言葉が響く。「Change!」。その言葉にはっとした。そうだ、切り替えるのだ。心をChangeするのだ!
再び集中力を取り戻した筆者は快調にトランプを積み重ねていく。そして4段目にさしかかる。4段目を作ろうと3段目の上にトランプを置こうとしたときであった。それは一瞬の出来事だった。肩の力を抜こうとして抜きすぎたのか、トランプが手から滑り落ちる。そしてそのトランプは建設中だったトランプタワーの中腹にぶつかり……。まるでドミノ倒しかのようにトランプタワーは一瞬のうちに灰と化した。その光景を目の当たりにし、「No,we can't……」とのつぶやきを最後にそのまま力尽きたかのようにばったりと机に倒れ伏した。
その後、なんとか気力を取り戻し、トランプタワー製作を再開。そして何度も失敗しながらもついにそのときがやってくる。累計15回目の試行であった。最後の5段目にトランプを置く……成功! 「いよっしゃあああああ」。何度も何度もくじけそうになった分、喜びも格別だ。こうして筆者のプロフィールの末端に「トランプタワーを建築し、トランプ氏の業績に肩を並べた男」が加わった。異論は認めない。