【総長退任号外・特別インタビュー】里見進・本学第21代総長 ~「世界から尊敬される大学」へまい進~
https://ton-press.blogspot.com/2018/03/21.html
本学の里見進総長が今年3月で退任する。報道部では、里見総長にインタビューを行い、本学や本学学生への思い、そしてこれからの東北大学の展望について話を伺った。
―総長に就任した当時のお気持ちは
東北大学病院の病院長(副学長)として東日本大震災を経験しましたが、当時、学内は混乱し落ち着きのない状態になっていました。また、やるべきことも山積でしたので、自分がアクションを起こさねばならないと考え、総長に立候補しました。震災後のような非常時でなければ、このような役を引き受けることもなかったというのが正直な気持ちです。
―どのような大学にしたいと考えていたか
「世界から尊敬される大学」になろうと考えました。そのためには世界中の学生から「選ばれる大学」になる必要があります。「東北大学で学びたい」「教育も研究もしっかりしているので、東北大学は信頼できる」と言われるような大学になることです。そのような考えから、教育・研究全体の底上げを図るとともに、既に世界のトップレベルだと認められている分野や、将来重要視されると思われる分野を選び、重点的に強化してきました。
―就任後に「里見ビジョン」を示しましたが、どのような思いで作ったのか
まずはやるべきことを整理する必要があると考え、本学の発展のために必要な100近くの課題を設定し、それを基に有志の皆さんに議論してもらい、全学のビジョンを策定しました。同時に各研究科や研究所にも部局ビジョンの策定をお願いし、大学全体で方向性を共有する体制にしました。その後は、1年ごとに里見ビジョンと部局ビジョンを相互にチェックし合い、達成できたか否かを確認してきました。このようにすることで、適度な緊張感を持って仕事に取り組めたと思います。
―やってきたことが評価されたと感じた場面はあったか
1年ごとに振り返って、ビジョンで立てた計画が実現できたと思えた時は、小さいながらも達成感を感じていました。昨年、本学が指定国立大学に指定されたときは、これまでやってきたことが集大成として評価されたのだと感じました。
―指定国立大学に指定されたことで、本学はどのように受け止められていると感じているか
指定国立大学に指定される要件を兼ね備えていると評価されうれしく思いました。教職員も学生諸君も自分の大学を誇りに感じてくれると思います。社会の皆さんから、本学は世界的に活躍することを期待されていますから、その期待に応えるようにきちんとした成果を上げていかねばならないと思います。
―総長だった6年間で感じたことは何か
震災直後の重苦しい雰囲気がなくなり、大学全体が明るくなったように感じます。また学外の方々には、「学生と教職員がこれほど良好な関係の大学は他にない」とよく言われます。指定国立大学に指定された際も、本学のまとまりの良さが高く評価されたと聞いています。大学全体で同じ方向を向いて歩みを進められている証だと思います。
―総長としての6年間はどんな年だったか
この6年間は、震災後の混乱から立ち直り、落ち着いて教育や研究に取り組むために必要な期間でした。教育・研究の環境はかなり整えられましたので、世界と渡り合える大学になるための下地ができたかなと思います。
―次期総長の大野英男教授に望むことはあるか
これまで総長補佐、電気通信研究所長として私を支えてくださいました。大学の置かれている立場もよくわかっておられるので、きっとより良い大学を築いてくださると思います。
―本学がどんな大学であってほしいか
東北大学は世界の著名な大学と競い合い、世界から敬意を払われるような大学に育ってほしいと思っています。一方、本学は東北地方に根差した大学でもあります。大学の知の力で文化を開かせ、産業を興し、人口減少の続く東北の地に人々を呼び寄せ、明るい未来を開く原動力となる大学になってほしいと思います。地域の皆様にはそのような大学を温かく見守っていただきたいですね。
―本学学生にメッセージを
仙台は大都会ではないので、多くの情報が過度にダイレクトに入ってくるわけではありません。ワンクッション置いて情報を整理し、落ち着いて考え研究するのには良い環境だと言えます。大学の主役は学生です。学生が元気だと大学は活気づきます。これからも腰を据えて勉学や課外活動に励んでほしいと願っています。
―総長に就任した当時のお気持ちは
東北大学病院の病院長(副学長)として東日本大震災を経験しましたが、当時、学内は混乱し落ち着きのない状態になっていました。また、やるべきことも山積でしたので、自分がアクションを起こさねばならないと考え、総長に立候補しました。震災後のような非常時でなければ、このような役を引き受けることもなかったというのが正直な気持ちです。
―どのような大学にしたいと考えていたか
「世界から尊敬される大学」になろうと考えました。そのためには世界中の学生から「選ばれる大学」になる必要があります。「東北大学で学びたい」「教育も研究もしっかりしているので、東北大学は信頼できる」と言われるような大学になることです。そのような考えから、教育・研究全体の底上げを図るとともに、既に世界のトップレベルだと認められている分野や、将来重要視されると思われる分野を選び、重点的に強化してきました。
―就任後に「里見ビジョン」を示しましたが、どのような思いで作ったのか
まずはやるべきことを整理する必要があると考え、本学の発展のために必要な100近くの課題を設定し、それを基に有志の皆さんに議論してもらい、全学のビジョンを策定しました。同時に各研究科や研究所にも部局ビジョンの策定をお願いし、大学全体で方向性を共有する体制にしました。その後は、1年ごとに里見ビジョンと部局ビジョンを相互にチェックし合い、達成できたか否かを確認してきました。このようにすることで、適度な緊張感を持って仕事に取り組めたと思います。
―やってきたことが評価されたと感じた場面はあったか
1年ごとに振り返って、ビジョンで立てた計画が実現できたと思えた時は、小さいながらも達成感を感じていました。昨年、本学が指定国立大学に指定されたときは、これまでやってきたことが集大成として評価されたのだと感じました。
―指定国立大学に指定されたことで、本学はどのように受け止められていると感じているか
指定国立大学に指定される要件を兼ね備えていると評価されうれしく思いました。教職員も学生諸君も自分の大学を誇りに感じてくれると思います。社会の皆さんから、本学は世界的に活躍することを期待されていますから、その期待に応えるようにきちんとした成果を上げていかねばならないと思います。
―総長だった6年間で感じたことは何か
震災直後の重苦しい雰囲気がなくなり、大学全体が明るくなったように感じます。また学外の方々には、「学生と教職員がこれほど良好な関係の大学は他にない」とよく言われます。指定国立大学に指定された際も、本学のまとまりの良さが高く評価されたと聞いています。大学全体で同じ方向を向いて歩みを進められている証だと思います。
―総長としての6年間はどんな年だったか
この6年間は、震災後の混乱から立ち直り、落ち着いて教育や研究に取り組むために必要な期間でした。教育・研究の環境はかなり整えられましたので、世界と渡り合える大学になるための下地ができたかなと思います。
―次期総長の大野英男教授に望むことはあるか
これまで総長補佐、電気通信研究所長として私を支えてくださいました。大学の置かれている立場もよくわかっておられるので、きっとより良い大学を築いてくださると思います。
―本学がどんな大学であってほしいか
東北大学は世界の著名な大学と競い合い、世界から敬意を払われるような大学に育ってほしいと思っています。一方、本学は東北地方に根差した大学でもあります。大学の知の力で文化を開かせ、産業を興し、人口減少の続く東北の地に人々を呼び寄せ、明るい未来を開く原動力となる大学になってほしいと思います。地域の皆様にはそのような大学を温かく見守っていただきたいですね。
―本学学生にメッセージを
仙台は大都会ではないので、多くの情報が過度にダイレクトに入ってくるわけではありません。ワンクッション置いて情報を整理し、落ち着いて考え研究するのには良い環境だと言えます。大学の主役は学生です。学生が元気だと大学は活気づきます。これからも腰を据えて勉学や課外活動に励んでほしいと願っています。