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【学食のグルメ】④―青葉山キャンパス・理薬食堂 ヘルシーなメニュー

 最近、筆者は食事をする度に吐き気を感じるため診察を受けると、逆流性食道炎とストレス性の胃炎を併発していた。薬で大分良くなってはいるが、まだまだ楽しく食事できる状況ではない。特に、がっつりしたメニューが多い学食は避けるようになった。しかし、今日は午後の取材に遅れないようにお昼は学食で食べる必要がある。




 なるべく体に良さそうなものがいいなと考え、単品が自由にとれるカフェテリアでメニューを選ぶ。悩んだ末、生野菜を摂るためにポテト&コーンサラダ、飲み込みやすそうな冷奴、鉄分が豊富そうな薩摩ハーブ鶏のレバー煮、ライスをトレイに載せた。合計で税込み333円。

 会計を済ませ、それではいただきます。まずは処方された薬を飲んだ。次にサラダを口に含む。ここ数日、正教会の長老のような食生活だったので、生野菜のみずみずしさがうれしい。ただ、食物繊維のせいだろうか、飲み込む度に胃に違和感がする。なんとか違和感を中和しようと豆腐を口に含んだ。のどごしが良いためか、豆腐を飲み込むと、食道の炎症部分を通って胃に至るまでがはっきりと感じられた。そのせいで、胃が大変なことになっている。胃が治まるのを待った後、レバーとライスを胃に刺激を与えないようにゆっくりといただく。よく考えると、別に鉄分を摂る必要は無かった。メニューの選択を間違ってしまったか……。

 そもそも、人はなぜ食べるのだろうか。もちろん、生きるために必要なエネルギーを得るためである。食事以外の方法でエネルギーが摂取できればこの苦しみから解放されるのだろうか。しかし、もしこの世の全ての生物が使うエネルギーを自身の力だけで補えるようになったら、生態系が成り立たなくなる。

 強いものが弱いものを喰らい、どんな強いものも最後はバクテリア、ウジなどのエネルギーとなる。そうすることで、生命の構成に必要不可欠であり、地球上において有限な炭素などの元素を循環させている。その結果、より多くの生命に生きるチャンスが与えられ、生態系が維持される。食事によって私の中に元素が取り込まれ、その元素は私の死後に新たな生命を生かすのだろう。私がおいしいといいのだけれど。

 そんなことを考えているうちに、お皿が全て空になっていた。相変わらず胃の調子が悪かったが、これなら午後を乗り切れそうである。せっかく生きるチャンスをもらったのだから頑張ってみようかな。そうして、私は午後の取材へと向かった。
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