【一言居士】―2018年12月―年賀状
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小学1年生の時、初めて自分で年賀状を書いた。出した相手は学級の担任。内容は覚えておらず、干支の亥のイラストだけをやけに覚えている。その年から毎年、先生や級友、部活の先輩後輩へと年賀状を書いてきた▼昨今、年賀状を書く人は減ってきているという。実際に年賀はがきの発行枚数は9年連続で減少している。メールやSNSの影響だ。だが私は、はがきの年賀状を出し続けたい▼年賀状は本来、年始の挨拶に送るものだ。お世話になった人へは感謝を表し、長く会っていない人へは近況を報告する意味合いも持つ。普段伝えないことを伝える絶好の機会だ。同様のことがメールやSNSでできないわけではない。しかし改まって書こうと思うと、日頃使う連絡手段では気恥ずかしい▼今年も年賀状を準備する時期になった。大学の新しい友人や、中学・高校からの友人、一人暮らしをして滅多に会えなくなった家族など年賀状を出したい相手はこれまでより多い。12年ぶりに見る亥の描かれたはがきを前に、筆を持つ手に力が入る。
(文責・臼井)