【オープンキャンパス2019】大学生の生活 ~堕落した学生の場合~
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本学の学生はどのような生活を送っているのか。本学入学を希望する人にとっては、とても気になるだろう。そこで東北大生の生活を2通り紹介しよう。
大学生活の楽しみの一つと言えば、多種多様な部活・サークル活動だ。三つの部活・サークルに入った、とある学生の一日を紹介しよう。
朝、出発時刻を知らせるために設定したスマホのアラームで目を覚ました。寝坊したのは確実だ。急いで身支度を済ませ、家を出たのは1限開始から10分後。一人暮らしの部屋はキャンパスから自転車で10分。その講義の先生は必ず20分遅れてくるため、自転車を飛ばせば間に合う計算だ。
なんとか先生より先に教室に入る。興味があり履修した講義だが、睡魔に勝てるほどの面白さでは……。講義終了の声に、空白だらけのノートを閉じた。
講義の入っていない空きコマは部室へ。兼部の一つは、音楽系サークル。11月の大学祭に向けてギターの練習をする。これまで楽器の経験はなく、大学から始めたが、形にはなってきた。本学は、文化部・運動部を問わず、未経験者でも歓迎してくれる部活が多い。そのため新しいことにどんどん挑戦できる。はっと気が付くと、次の講義まであと10分。あわてて部室を後にする。キャンパスが広いため、移動時間は意外と長くかかる。
午後の講義は奇跡的に睡魔が鳴りを潜めた。ノートを開くものの、話の論点を見失い、ペンが止まる。自然と頭はサークルのことを考え始めていた。週末に〆切のある文芸系のサークルだ。ノートの上にメモ帳を重ね、構想を練る。暇な時間より講義中にアイデアが降ってくる現象に何か名前はないのだろうか。講義後、ノートは真っ白だったが、出欠確認のため学籍番号と氏名、講義の感想を書く「ミニットペーパー」は空欄を埋め、しっかり提出した。
放課後、報道部の部室へ。報道部とはずばり、この新聞を製作・発行している部活である。記事を書く上で取材は不可欠。その取材のためには、まずアポを取る。次号の記事に備え、取材したい場所へメールを送信。それが済めば、あとは遊びの時間だ。部室にあるさまざまなゲームで遊ぶもよし、漫画を読むもよし。居心地の良い部室に、うっかり夜遅くまで居座ることもしばしばだ。
とっぷり日が暮れてから、翌日提出のレポートを思い出してしまい、すぐさま家へ向かった。本来ならば早めに手を付け推敲まですることが望ましいが、部活に追われる日々にそうはいかない。その日も深夜になんとか書き上げた。明日こそは寝坊しない、と心に誓うものの、この誓いは破られる確率の方がはるかに高いのであった。
週末は平日に溜めた家事をして、アルバイト、部活、課題と忙しい。毎日、充実した生活だ。
真っ白だったスケジュール帳はどんどん予定が書きこまれ、空白はほとんどない。大学生には膨大な時間がある。それをどのように使うかはあなた次第だ。