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【一言居士】―2019年7月―足元

 フォーマルな場面では、リクルートスーツにパンプスが女子大生の正装だ。しかし一日中その格好でいると、履き慣れないヒールの高さや、窮屈な爪先に足が痛む▼そんなパンプス・ハイヒールを強要するのは間違っているのではないか。SNSを中心に女性たちが声を上げた。#KuTooは、MeToo運動と、「靴」、「苦痛」をかけたハッシュタグ。職場で靴の指定を受ける女性たちが現状を訴えた▼TPOに照らし合わせれば、パンプスが妥当だという意見もある。しかし、外反母趾のような健康被害を受けてまで守るべきルールなのか。拡大する運動に社内規則を変えた会社もあり、社会の流れは変わりつつある▼服装の問題は、大学生にとっても他人事ではない。就活の服装規定では、女性は3~5センチのヒールのパンプスを履くことを求められている▼TPOに合わせた服装は大切だ。だが、私たちには自分の健康や働きやすさを求める権利がある。社会へ足を踏み出す前に、従来通りの服装だけでなく、その場にふさわしい格好を、自分の頭で考えていきたい。
(文責・臼井)
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