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【働くこととは】(21)―アンティークショップ店主 沼倉透さん

 社会で働く人にインタビューをする「働くこととは」。今回は、青葉区支倉でアンティークショップを営む沼倉透さんに話を伺った。アンティークとは、フランス語で「骨董品」の意味。開店して13年目を迎える「HYGGE(ヒュッゲ)」では、デンマークやオランダ、フランスなどヨーロッパのアンティークを中心に取り扱う。店内には、店主が自らヨーロッパに赴いて仕入れてきた、こだわりのアンティークが立ち並んでいる。



―アンティークショップの仕事とは

 主な仕事はアンティーク家具を仕入れて、販売することです。必要があれば、修理してから販売します。

―アンティークショップを開いた理由は

 もともとはものづくりが好きで、家具を作っていました。店舗の内装用の家具を作っていましたが、それらは流行に合わせて10年単位で廃棄して、新しく作るんです。それはどうなんだろうなあ、と感じていた時に、修理して再使用する文化の根強いイギリスのアンティークに出会いました。アンティーク調の家具が好きだったこともあって、あるアンティークショップで働いてノウハウを覚え、この店を開きました。

―大変なことは

 家具が重いので、お店に並べるにも、修理するにも、運ぶことが大変です。あとは、仕入れですね。2週間ほどヨーロッパに行って、アンティークの家具や雑貨を探すのですが、英語やフランス語でやりとりをするので。

―英語やフランス語の学習方法は

 英語は、知り合いのカナダ人に教えてもらいました。彼は英会話教室を開いていたのですが日本語が話せなくて、お互い言葉を教え合っていたんです。当時は東北大の留学生も混ざって、飲み会を開いていましたね。数年前に彼が帰国してしまったので、最近は英語を話す機会が減ってしまい、忘れないか心配です。

 フランス語は3年くらい前から勉強を始めました。ヨーロッパは大抵英語が通じるのですが、ブロカントと呼ばれるフランスのリサイクルショップでは英語が通じないことも多かったんです。フランス語は英語と似ている部分と、全然違う部分とがあるので、混ざらないように気をつけています。

―どのような客層が多いか

 新しく家を建てる人が買っていくこともありますが、普通の家には置けない大きさの家具もあります。だから、服屋や美容室、カフェなどのオーナーが店舗の内装や備品として買っていくことも多いです。最近は、店に来て買う人よりも、ネットで買う人の方が多いですね。開店当初からホームページでの販売はしていましたが、インターネットの普及で徐々に利用者が増えてきているように感じます。

―「働く」こととは

 ご飯を食べるための手段というのが大きいです。ですが、どうせ働くなら自分の好きなことをしたいと思っています。自分の店を持ちたいと思ってから10年経ってできたのがこの店です。情熱を持って好きなことを続ければ、何事もなんとかなると思います。大変なことも多いですが、喜んでくれるお客さんの顔を見ると、やりがいを感じます。
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