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【ニュース】ピアサポーター制度導入 ~コロナ禍うけ 新入生を支援~

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、本学ではキャンパス内への立ち入りを制限し、オンライン授業を実施している。また、アルバイトの自粛を含む種々の活動制限も要請してきた。これにより、新入生は同級生や教員と直接会えないまま大学生活を開始することとなった。


 このような状況下においても安心して大学生活を送ることができるように、緊急学生支援パッケージの一つとして創設されたのが学生ピアサポーター制度である。本制度は、新入生に対するきめ細やかなアドバイスを実施するため、主に学部3、4年生(所属部局の判断により学部1、2年生、大学院生も可)がピアサポーターとしてオンラインで学習・生活支援を行うというものだ。大学生活に不安を抱える学生を支援するために、速やかな制度設計が求められた本制度。前例がなかったなかで、教育・学生支援部を先頭に大学一丸となって対応し、開始にこぎ着けた。

 本制度には2329名の学生が申し込み、そのうち2289名がピアサポーターとして採用された。ピアサポーターは担当のアドバイザー教員と連携しながら新入生を支援する。したがって、採用にあたっては情報共有を適切に行うことができる力などが重視されたという。非常に多くの学生が本制度に申し込んだことについて、教育・学生支援部の担当者は「学生自身もコロナ禍でさまざまな影響を受け、困難を抱えている。そんななか、新入生を支援したいという多くの申し込みがあり、本学学生の皆さんを誇りに思う」と述べた。

 新入生がいつでも支援を受けられ、一方でピアサポーターの学業の妨げとならないよう、ピアサポーターの活動頻度は定められていない。本制度における支援方法は、DCメールを利用したものやGoogle Meetなどのミーティングツールを利用したものが挙げられる。これらを用いて、ピアサポーターは新入生の質問に答えたり相談に乗ったりする。ピアサポーターとして採用され活動している飴山翔太さん(法・2)は、「自分が入学したての頃、先輩から授業やテストについて教えてもらって助かっていた。自分も困ったことがあった時に気軽に質問してもらえるような、頼られる存在になりたい」とピアサポーター活動への意気込みを語った。

 原幸日さん(工・1)は、6月中旬にアドバイザー教員やピアサポーターとのZoomによるミーティングに参加したという。ミーティングでは新入生の学習や生活の状況についての確認や新入生からの質問への回答が行われた。オンライン上とはいえ、同じ学科の教授や上級生、同級生の顔を見て、自分が大学生であることを改めて実感したという。活動の実施方法について原さんは、「ミーティングは少人数だったため、質問しやすい雰囲気だった。ただ、匿名でいつでも質問できるツールの方が時間の制約や発言時の緊張がなく、より気軽に聞けるような気がする」と話した。

 なお、新型コロナウイルス感染症の収束後も本制度を継続するかは未定だ。教育・学生支援部は本制度の今後について、アンケート調査なども実施していくとしている。
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