【インタビュー】CAMPUS BOYS 2021グランプリ 山本健登さん

　

　最近、テレビやネットニュースでこの人の名を聞いたことはないだろうか。CAMPUS BOYS 2021でグランプリを受賞し、「日本一の男子大学生」に輝いた山本健登さん（理・４）だ。昨年本学のミスターコンテストに出場してからというもの、その目覚ましい活躍から時の人となっている。そんな彼に、コンテストを振り返り、学生生活や今後の目標を伺った。

―グランプリ受賞おめでとうございます。受賞前後で生活は変わりましたか

　

　ありがとうございます。周りの友人がたくさん祝ってくれましたが、友人の接し方や普段の生活にあまり変わりはありませんね。受賞した瞬間が一番うれしかったです。

―CAMPUS BOYS 2021に挑戦したきっかけは

　

　昨年本学の学祭で開催された、ミスターコンテストに出場したことです。僕は２浪して大学に入っているので、「周りから遅れをとっている」「大学生活では挽回したい」という思いがありました。そこで留学や海外インターンに参加したのですが、どれもしっくりこなくて。もっといろんな活動に挑戦したいと思っていたのですが、その時期にコロナが重なって「何かしたいのにできない」というジレンマを抱えていました。そんなときミスターコンテスト出場の誘いを受けて、挑戦してみようと思ったんです。もともと人前に出ることは苦手でしたが、友人の後押しもあって決意しました。

―今回のコンテストで得られたものは

　

　やはり一番は、仲間ができたことです。他大学のミスターコンテストに出場していた人と交流するうちに、彼らと仲良くなったんです。落ち込んだ時に相談にのってもらうこともありました。ライバルであり親友と呼べる存在でしたね。

　審査の一環でライブ配信があったのですが、審査期間中はそれが長時間にわたり、肉体的な疲労や、ファンが離れていってしまうという悩みがありました。配信では、審査期間からずっと、ファンの皆さんとのコミュニケーションを大切にしています。僕の活動を見て「私も頑張ります」「応援してるよ」と言ってもらえると、やっていて良かったと思えますね。

―学生とインフルエンサーの両立は大変ではないですか

　

　大学生活の面では、週に１回ほど研究室に行き、自宅ではオンラインミーティングなどをしています。あまり大学の方は忙しくないので、それほど大変ではないですね。それ以外の時間はサロンモデルをしたり、配信をしたりしています。今年１年間はＳＮＳに力を入れたいと思って。また、美容への興味が高じて化粧品検定の勉強も始めました。去年からメイクもしているのですが、趣味の一環になっていますね。

―メイクを始めたきっかけは

　

　高校まで見た目に全く気をつかってこなかったのですが、大学入学を機に、自分を客観的に見て「これはやばい」と思ったんですよ。僕がメイクを始めた時、周りに聞ける人はいなかったので、YouTubeを見て勉強しました。特に肌を自然にきれいにみせることにこだわっています。

―男性でメイクをされている方は珍しい印象です

　

　そうですね。僕はメイクをすることが自信につながるし、楽しいからやっていますが、美容業界でもメンズメイクをしている人はまだまだ少ないらしいです。それでも世間にメンズメイクは少しずつ浸透していると思います。もっと広がっていったらいいなと思います。

―大学卒業後は

　

　モデルやインフルエンサーとして、美容について発信していきたいと考えています。実は今、東北大生向けのメンズ美容コミュニティを立ち上げたいと思っていて。美容に興味がある男子学生に情報を発信したり、学生同士が交流できたりする場を作りたいです。東北大は男子が多いので、必ず需要があると思います。ゆくゆくはそういったコミュニティや、学生の意見を反映させた商品を作ってみたいですね。そうやって男性自身の美容に対する意識が変わっていけばと思っています。

―山本さんのように新しい挑戦をする本学学生にメッセージをお願いします

　

　僕自身、ミスターコンテストに挑戦する前は不安が大きく、出場を非常にためらいました。しかし、一歩踏み出すことができたときに成長できるし、自分の可能性が大きく広がると思います。新しいことに取り組むか迷っているなら、ぜひチャレンジしてほしいです。

【やまもと・けんと】

埼玉県出身。1997年12月22日生まれ。現在は本学理学部4年生。昨年本学の学祭で行われたミスターコンテストでメンズリゼ賞を受賞。その後、「日本一の男子大学生」を決めるCAMPUS       BOYS 2021でグランプリ獲得。インスタグラムのフォロワーは3200人、TikTokのフォロワーは1万2千人越え。（2021年5月現在）