【文科省発表】院生対象インターシップ ~将来への不安 軽減~
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8月10日、文部科学省は今年度から大学院生を対象とした新たなジョブ型採用につながるインターンシップの試行を推進することを発表した。本インターンシップを進めるジョブ型研究インターンシップ推進協議会は本学も含め45大学、45企業(9月21日現在)によって構成されている。
近年、日本では将来への不安から大学院への進学を目指す学生数が減少している。本インターンシップは長期間(期間が2カ月以上)かつ有給で、インターンシップの成果を企業は採用選考活動に反映することもできる。この普及を通し、優秀な学生が安心して大学院への進学を選択できる環境の整備を目指す。
本学においては、長年高等大学院機構博士人材育成ユニット(PhDC)が博士課程の学生の就業を支援してきた。企業と学生のマッチングイベント「博士・ポスドクのためのジョブフェア」や実践的教育プログラムである「イノベーション創発塾」を行っている。博士課程の学生の強みについて、PhDCの工藤成史特任教授は「博士の学生は研究力だけでなく、研究室での活動を通して物事を理詰めに考え、それを伝える力、さらには管理能力も磨かれている人が多い。会社でも大いに活躍できる力がある」と述べる。実際、PhDCが開催したジョブフェアでは企業に対して研究成果を発表した参加者のうち約4分の1が就職に繋がっている。しかし、その就職先は理系の研究職に偏っているのが現状だ。留学生や文系の大学院生の就職支援をどのように行っていくかが今後の課題である。