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【とんぺー生の夏休み2022】今年度は4作品の応募 ~コンクール実施概要 受賞者コメント~

 今年で第4回となった報道部による作文コンクール「とんぺー生の夏休み2022」(実行委員会主催)は、エッセイ部門の最優秀賞に日野原やえさんの『スカートをはかない女』を、小説部門の最優秀賞に得明希望さんの『石刃にまつわるいくつかの反論』を、それぞれ選出した。




エッセイ部門

最優秀賞 『スカートをはかない女』日野原やえさん(文・3)

優秀賞 受賞作品なし


小説部門

最優秀賞 『石刃にまつわるいくつかの反論』得明希望さん(文・3)

優秀賞 『産土うぶすなの手紙』パルクイさん(農・3)




 とんぺー生の夏休み2022は、7月18日~先月11日までの応募期間内に、計4作品の応募があった。このうち、エッセイ部門は2作品、小説部門は2作品。応募者はいずれも、東北大生だった。

 同コンクールは本学学友会報道部の実行委員会の主催で、今回で4回目。テーマは「夏」で、今回はエッセイ部門と小説部門が設けられた。作品は、エッセイ部門が4000字以下、小説部門が6000字以下。応募資格は東北大生をはじめ、東北に何らかの関連や思いがある全国の学生であること。両部門とも賞品は、最優秀賞が『東北大学新聞』への全文掲載と図書カード5千円分、優秀賞が図書カード2千円分。コンクールの概要は、本紙紙面に加え、本紙HP、公式ツイッターで、募集チラシなどを用いて告知した。

 報道部は来年夏、「とんぺー生の夏休み2023」の実施を予定している。概要は、本紙紙面、本紙HP、公式ツイッターなどで、来年夏以降随時公開する予定。


受賞者コメント


読み手の心に残れば 日野原やえさん


 この度は素晴らしい賞を頂き、とてもうれしく思っております。少し生々しいテーマでしたので、このような賞に選んで頂いたことに正直驚いています。


 この随筆には、何度も何度も「スカート」という言葉が出てきます。意識してしつこくしつこく書きました。一体何個あるのか、数えながら読むとまた新たな楽しみ方ができるかもしれません。いろいろもやもやするところもある作品だとは思いますが、それも含めて読んだ人の心になにか残るものがあれば書いた意味があると思っています。


 またどこかでお目にかかれますよう、これからも創作の腕を磨いていきます。この度は本当にありがとうございました。



ワクワク感 感じて 得明希望さん


 最優秀賞に選考していただき、「やってやった!」といううれしさでいっぱいです。本当はもう少し分量の多い作品だったのですが、応募条件の6000字になるまでひたすらシーンや描写を削るという、いつものレポート作成とは真逆の作業で難儀しました。私は考古学専修の学生で、ストーリーも去年今年と参加した発掘調査から日常の謎の着想を得た、完全に自分の趣味と手癖によるものです。合宿のワクワク感や、発掘現場の雰囲気を少しでも感じ取っていただけたらと思います。



移ろう世界で何ができるか パルクイさん


 この作品を書いている最中に家のさくらんぼの木が切られることになりました。昔からあり、毎年さくらんぼを実らせてくれた木でしたが、薬をかけなくなるということで枝が切り落とされました。秋には全て切り落とされます。


 万物は流転し絶えず移ろう中、私たちに何ができるでしょうか。それはこれから探していくものであり、もしかしたらすでに見つけてあるものかもしれません。特に、いずれあると分かっている未来。そのことを考えながらこの作品を執筆していました。といってもテーマがはっきりしないまま書き上げ応募し、それでも読んで何か感じてもらえたら幸いです。

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