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【ニュース】鳥人間コンテスト優勝 7年ぶり6度目の快挙 ~08年以来のチーム記録を更新~

  第44回鳥人間コンテスト2022が7月24日、滋賀県彦根市の琵琶湖東岸で行われ、人力プロペラ機部門において、本学学友会人力飛行部Windnauts(ウィンドノーツ)が7年ぶり6度目の優勝を果たした。記録は3万6868・80メートル。第32回大会以来のチーム記録を更新した。


プラットフォームから飛び立つWindnautsの機体
(Windnauts提供)


 他のチームが強風に苦戦する中、Windnautsは約1時間半ものビッグフライトを達成し、堂々の優勝を飾った。「プラットフォームに帰ってきた機体をみんなに見せたいとずっと思っていた」とパイロット・丹治開さん(工・3)。目標を見事に達成した。



 今大会はWindnautsにとって3年ぶりの出場となる。2年連続で新型コロナウイルス感染拡大のあおりを受け、出場することがかなわなかった。全体代表の原田史織さん(工・3)は、「今年は2020年、21年に出場予定だった機体も一部使っているので、先輩たちと作った機体。先輩たちの思いも乗せて飛べた」と語った。出場の機会を絶たれた2年間。それだけに、今回のフライトの意味は大きかった。



 優勝までの道のりには多くの苦難があった。新型コロナによる活動制限や人員不足、地震による機械の使用禁止など、思うように活動できない日々が続いた。目の回るような忙しさに、気がめいることもあったそうだ。人手不足で、本来担当ではない班に手を借りなければならないぎりぎりの状況。それでも部員たちは、人も時間も限られていることを前提に、どれだけ成果を最大化できるかを考えてきた。



 今年のコンセプトは「パイロットの体力の限界を引き出す機体」。尾翼の面積を増やし、ゆとりをもった設計を心掛けた。それによって方向転換がしやすくなり、パイロットに要求されるパワーが軽減される。設計を担当した狩野良輔さん(工・3)は、「飛んでいれば機体を不安定に陥らせる要素が必ずある。どういうシチュエーションに対しても回復できるように意識した」と話す。その狙い通り、安定感のあるフライトを見せた。「設計って、パイロットの命を預かるところなんです」


優勝したWindnautsのメンバー  (同部提供)


 パイロットもその気持ちに応えるべく、厳しいトレーニングや食事制限、さらには制作の一部や後輩への引継ぎをも担い、それら全てをこなしてきた。「プレッシャーは感じていましたが、みんなが作ってくれた機体を操縦できたこと、本当に光栄に思います」



 このような設計・制作班と、パイロットとの連携が今回の優勝、そしてチーム記録の更新につながった。「先輩方が残した偉大な記録を自分たちで超えられた。感動したし、うれしい気持ちでいっぱいです」



 こうして、長い歴史をもつWindnautsのバトンはまた次の代へと託された。目指すは学生記録奪還。鳥人間たちの挑戦は続く。

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