【一言居士】ー2022年11月ー
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「イモニケーション」。コミュニケーションに倣って、芋煮会での人との交流をこのように表現する人もいるようだ▼ここ東北地方において、芋煮会は食欲の秋の風物詩として欠かせない存在だろう。保存が難しいサトイモを厳冬が来る前に消費するため、秋に芋を煮て食べる習慣が起源とされる。現代でも、肌寒く感じる季節になると、河川敷のあちこちで芋煮の香りが広がる▼本学では毎年さまざまなサークルが芋煮会を開いている。コロナ禍で人とのつながりが希薄である昨今、先人から受け継がれた「イモニケーション」で身も心も温まりたい▼本学学生にとって歴史ある秋のイベントといえば、大学祭もその例に漏れない。ここ数年はコロナ禍の影響で思うような開催ができないでいたが、今年は念願の一般客を入れての開催が叶った。第74回を数える今年のテーマは「轟」。多くの団体が参加し、どの企画も魅力的で熱気にあふれていた。学生文化を大きく世に「轟」かせた秋の3日間であったことは明らかだ。
(文責・赤星)