学問論総括~真剣に話し合える場に~
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昨年度から実施されている全学部の1年生が前期に受講する全学教養科目基盤科目学問論の意図について、全学教育新カリキュラム点検・改善ワーキング・グループ座長の中村教博教授と学務審議会学問論委員会委員長の山内保典准教授に話を聞いた。
学問論は全15回の授業を前半6回と後半9回に分けている。前半は様々な分野の教員や学生の話を聞き、自分の琴線にふれるものを探る。後半は前半で見出した自分の知的好奇心を大学、倫理、社会と絡めながら、同じ教室に集まった学生との話し合いの中で深める。同時に自分の考え方を話す、書くなど言語化する作業を通して、学問するツールとして「伝える」スキルを身につける。そして本学の特徴を踏まえて、学問との向き合い方を展望する。普段は交流が持てない他学部の人、異なる考えを持った人と、真剣に話ができる場を目指している。
学問論では変化する社会で他人の意見を取り入れながら、自分の価値観を疑い、更新し続けられる個人の育成を長期的な視座を持って目指す。後期には学部1年生向けに学問論演習が開講され、自分の興味のある分野での探究活動を行う。専門学習が進んだ学部3年生向けには、展開学問論が開講され、異なる学部の人と交流し、自分の専門の社会での立ち位置や他分野との関係を知る。