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附属薬用植物園 五感通して感じる薬用植物

 薬用植物をはじめ約1200種の植物を観察することができる附属薬用植物園。本学青葉山北キャンパス内の薬学部に位置し、標本栽培区、資料保存区、自然植生観察区から構成される。1969年に造成されてから増設や改築を繰り返し、現在の形となった。



温室と標本栽培区 (同園提供)


 温室とその周辺の標本栽培区では、植物に触れ、嗅ぐ体験ができる。中には食用に適するものもあり、五感を通して薬用植物を観察することができる。一般的な薬用植物から世界の珍しい植物まで幅広く栽培されており、学内外への種苗提供も多数行われている。自然植生観察区は現在、イノシシなどの野生動物による被害への懸念から通行禁止となっており、通行再開の目処は立っていない。



 附属薬用植物園の特色として、大学の薬用植物園としては、全国一の規模をもつことや、植物の栽培に力を入れていること、植物を中心として動物や昆虫類までを統合した生態系が構築されたビオトープの存在が挙げられる。多様な植物を共に育てることで、それぞれが影響し合い新たな発見や研究につながることもある。国内で重要な薬用植物として、ムラサキ、トリカブト、カノコソウ、オケラが重点的に栽培されている。



 2019年以降は野生動物の動きが活発化し、本学附属薬用植物園でも栽培区が荒らされるなどの被害を受けた。当時は輸入したオオカミの尿の散布やロープの設置といった対策を講じた。中でも最も効果的だった電気柵を中心に、現在も措置を続ける。



 今まで、主に4人の職員が増設を繰り返しながら保ってきた本学附属薬用植物園。現在の薬用植物園の管理をしている職員は2代目で、観察区や温室での栽培、保存などさまざまな業務を2人で行っている。一般公開再開に向けた対策や、憩いの場としての利用拡大に向けた整備にも力を入れている。

施設見学 2833179792539210837
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